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後場に注目すべき3つのポイント〜出遅れセクターの見直し若しくはショートカバーの動き

注目トピックス 市況・概況

5日の後場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。

・出遅れセクターの見直し若しくはショートカバーの動き
・ドル・円は124円44銭付近、日経平均にらみの展開
・ドイツ証券によるレポート受け不動産が強い動き


■出遅れセクターの見直し若しくはショートカバーの動き

日経平均は大幅に反発。162.30円高の20682.66円(出来高概算13億4000万株)で前場の取引を終えている。米株安のほか、ファーストリテ<9983>の既存店売上高、トヨタ自<7203>の決算が嫌気されるなか、日経平均は20500円を割り込んで始まった。

ただ、その後は底堅さが意識される中、ソフトバンクグ<9984>、ファナック<6954>の強い動きが下支えとなった。さらに不動産株が全面高となったことが、相場のムードを明るくさせている。前場半ば辺りから動意が強まる格好となり、先物市場では現物の取引終了後に20700円まで上げ幅を拡大させている。

セクターでは、不動産のほか金属、精密、非鉄、海運、建設、鉄鋼、鉱業、機械などが強い動き。一方、ファーストリテの影響から小売が下落率トップ。輸送用機器、石油石炭、水産農林が小安い。東証1部の騰落銘柄は、値上がり数が全体の6割を占めている。

相対的に出遅れているセクターに対する見直し、若しくはショートカバーとみられる流れが強まったようである。不動産はドイツ証券によるレポートが手掛かりとなったようだが、三井不<8801>の動きをみても、13年4月以降は高値圏でのもち合いが続いており、相対的な出遅れが意識されていた。決算発表がピークを迎えているなか、全体としては模様眺めムードが強まるとみていたが、出遅れ修正によってサプライズ的な上昇となった。

とはいえ、自動車やハイテクなどの一角は弱く、手放しでは喜べないところでもある。ソフトバンクグ<9984>は3%超の上昇となったが、14年からのボトム水準で推移していたこともあり、ここからの一段の上昇を見極めたいところであろう。

(株式部長・アナリスト 村瀬智一)


■ドル・円は124円44銭付近、日経平均にらみの展開

ドル・円は124円44銭付近で推移。日経平均株価がプラス圏に浮上し上げ幅を拡大するとともに上昇し、一時124円48銭まで買われた。

ただ、ユーロ、豪ドルに対する米ドル買いが広がり、この動きがドル・円の取引にも影響を与えているとの見方もある。

ドル・円の124円付近には短期筋などのドル買い注文が新たに入っており、リスク選好的なドル買いは継続するとの見方が増えている。

7月財新サービス業PMIは53.8に改善したが、中国と交易関係の深いオーストラリアの豪ドルは0.7365ドル付近でもみあっており、大きな値動きはみられない。

12時32分時点のドル・円は124円44銭、ユーロ・円は135円19銭、ポンド・円は193円39銭、豪ドル・円は91円57銭で推移している。

(為替・債券アナリスト 吉池威)


■後場のチェック銘柄

・テルモ<4543>、ファナック<6954>、ソフトバンクG<9984>で日経平均を約92円押し上げ
・大手ゼネコンは前日の鹿島<1813>の好決算受け期待が再燃する余地
・ドイツ証券によるレポート受け不動産が強い動き


☆後場の注目スケジュール☆

<国内>
・特になし

<海外>
・特になし



<SY>

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