NY株式:ダウは46.37ドル安、雇用統計受けて早期利上げ観測拡大
[15/08/08]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 市況・概況
米国株式相場は下落。ダウ平均は46.37ドル安の17373.38、ナスダックは12.90ポイント安の5043.54で取引を終了した。7月雇用統計は非農業部門雇用者数が市場予想をやや下回る21.5万人増となったものの、失業率や平均時給が予想にほぼ一致する概ね良好な内容となった。早期利上げへの警戒感が強まり売りが先行。大手ヘッジファンドがアメリカン・エキスプレス(AXP)の株式を大量取得したことが報じられたことをきっかけに引けにかけて下げ幅を縮小したものの、相場全体を押し上げるには至らなかった。セクター別では、公益事業や不動産が上昇する一方でエネルギーや素材が下落した。
原油価格の下落を受けてエクソン・モービル(XOM)やシェブロン(CVX)などエネルギー関連企業が軟調推移。クーポン共同購入サイトのグルーポン(GRPN)は、決算で売上高が予想を下振れ、下落。菓子メーカーのハーシー(HSY)は、中国事業の鈍化とドル高などで赤字決算となり、売られた。一方で、半導体のエヌビディア(NVDA)は決算内容が予想を上振れ上昇。クレジットカードのアメリカン・エキスプレス(AXP)は、アクティビスト(物言う株主)のバリューアクトキャピタルが10億ドル相当の同社株式を取得したことを発表し、上昇した。
概ね良好な雇用統計の一方で、原油相場の続落を受けて米国長期債利回りが低下するなど、期待インフレ率が低下傾向にあり、早期利上げに懐疑的な見方もある。
Horiko Capital Management LLC
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