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新興市場見通し:13日のミクシィ決算発表に注目集まる、IPOではパルマ上場

注目トピックス 市況・概況
先週の新興市場は、米利上げ観測からドル・円が円安方向に振れてきていることなどが材料視され、日経平均が一時20800円台を回復するなどしっかりとした展開となるなか、利益確定売り優勢で軟調に推移した。引き続き決算発表を手掛かりとした主力大型株中心の相場展開で、東証1部売買代金は3兆円台となる日も多い一方、マザーズ売買代金は連日700億円-800億円水準と低調で、新興市場はエネルギーを欠く状況が鮮明となっている。なお、週間の騰落率は、日経平均が+0.7%であったのに対して、マザーズ指数は-3.5%、日経ジャスダック平均は-1.3%だった。

個別では、マザーズ時価総額上位のミクシィ<2121>が週間で3.0%安、サイバーダイン<7779>が同4.6%安と軟調だった。FFRI<3692>が同10.2%安となるなど、その他主力銘柄も全般利益確定売りに押された。一方で、そーせいグループ<4565>は英子会社とアストラゼネカの提携契約が材料視され週末にストップ高まで上昇し、週間でも13.2%高となった。ジャスダック主力では、ガンホー<3765>が2.2%安。第1四半期が大幅減益となったクルーズ<2138>は同15.9%安と急落した。日本マイクロニクス<6871>は第3四半期決算とともに通期業績予想の上方修正と増配を発表し、同1.7%高としっかり。その他、決算発表を受けて、データ・アプリケーション<3848>、札幌臨床検査センター<9776>、日本マニュファクチャリングサービス<2162>、昭和真空<6384>、業績予想の上方修正で三栄コーポレーション<8119>、ノジマ<7419>などが買われた。IPOでは、4日にPCI HD<3918>がマザーズへ、5日にエスケーホーム<1431>が福証Q-Boardへそれぞれ新規上場した。PCI HDはテーマ株人気を追い風に公開価格の約2.7倍まで初値を伸ばした。一方、エスケーホームは落ち着いた初値形成となった。

今週の新興市場は、340社余りが決算発表を予定しており、中小型株の決算発表のピークとなる。お盆休みに入ってしまうものの、13日に決算発表のミクシィなどに関心が集まり、新興市場の商いは前週までに比べ活気を取り戻しそうだ。主力大型株の決算発表が前週までに一巡したことから、中小型株に個人投資家の資金が向かいやすくなることも追い風となるだろう。

今週は10日にsMedio<3913>、ハーモニック・ドライブ・システムズ<6324>、リバーエレテック<6666>、11日にペプチドリーム<4587>、フィンテック グローバル<8789>、12日に日本マクドナルドHD<2702>、FFRI、そーせいグループ、ナノキャリア<4571>、エンバイオ・HD<6092>、U-NEXT<9418>、13日にミクシィのほかイグニス<3689>、14日にオプティム<3694>、ITbook<3742>、ガーラ<4777>、サイバーダインなどが決算発表を予定している。ミクシィの第1四半期(4-6月)決算について、市場コンセンサスでは営業利益210億円程度を見込んでいる。スマートフォン向けゲーム「モンスターストライク(モンスト)」が好調を維持しているのか注目される。

IPO関連では、11日にパルマ<3461>がマザーズへ新規上場する。なお、10日にマザーズへ上場予定だったリッチメディア<6170>は上場承認の取り消しが発表された。また、先週はJESCO HD<1434>(9月8日、東証2部)の新規上場が発表されており、9月IPO案件は計3社となっている。




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