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前場に注目すべき3つのポイント〜中小型企業への決算に関心が集まりやすい

注目トピックス 市況・概況

10日の前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。

■株式見通し:中小型企業への決算に関心が集まりやすい
■外資系証券の注文動向:差し引き80万株の売り越し
■前場の注目材料:JPX日経400、銘柄入れ替え、ミクシィなど43銘柄採用


■中小型企業への決算に関心が集まりやすい

10日の東京市場はこう着感の強い相場展開が続きそうである。まずは米雇用統計の結果を受けての相場展開となるが、結果は非農業部門雇用者数が市場予想をやや下回る一方で、失業率や平均時給が予想にほぼ一致する概ね良好な内容となった。これにより、米国市場では9月の利上げへの思惑が高まっている。足元の経済指標の結果を受けて早期利上げ観測が再燃しており、目先は円安に振れやすい可能性がある。これが週末にみられた外需関連への物色を継続させる形になるかが注目されよう。

その他、決算発表はピークを通過したが、600社超の決算が予定されており、これが一巡するまでは積極的には手掛けづらい状況でもある。ただし、主要企業の決算は一巡しており、今後は新興市場など中小型企業への決算に関心が集まりやすく、個人主体による当該銘柄に資金が集中しやすいだろう。

週末にJPX400の銘柄入替えが発表された。思惑が高まっていた東電力<9501>、ソニー<6758>は採用されなかったが、ミクシィ<2121>の採用や東芝<6502>の除外など、概ね市場予想通りの入替えが行われている。31日に指数に組み入れられるが、それまでは、入替えによる需給期待のほか、除外による売り圧力などの思惑が高まりやすい。

需給面では機関投資家等が夏季休暇に入ることもあり、全体としての売買高は細る可能性がある。また、週末には8月のオプション特別清算指数算出(SQ)が予定されている。商いが細り指値状況が薄い中、SQに絡んだ先物主導の売買に日経平均は振らされやすい状況になる。

(株式部長・アナリスト 村瀬智一)


■外資系証券の注文動向:差し引き80万株の売り越し

朝の外資系証券6社経由の注文状況は、売り1040万株、買い960万株、差し引き80万株の売り越しとの観測。なお、直近5日分の注文動向は以下の通り。

8月3日(月):130万株の買い越し
8月4日(火):130万株の買い越し
8月5日(水):380万株の買い越し
8月6日(木):170万株の売り越し
8月7日(金):130万株の売り越し


■前場の注目材料

・バフェット氏、金属部品製造のプレシジョン・キャストパーツ買収合意か
・中国経済成長率、実際は公式統計の半分以下か、英調査会社試算
・JPX日経400、銘柄入れ替え、ミクシィなど43銘柄採用


☆前場のイベントスケジュール

<国内>
・08:50 6月経常収支(予想:+7859億円、5月:+1兆8809億円)

<海外>
・特になし



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