13日の米国市場ダイジェスト:ダウは5ドル高、アジア・欧州株に連れ高も原油安が重し
[15/08/14]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 市況・概況
■NY株式:ダウは5ドル高、アジア・欧州株に連れ高も原油安が重し
NYダウ ナスダック
終値 :17408.25 終値 :5033.56
前日比:+5.74 前日比:-10.83
始値 :17401.64 始値 :5050.94
高値 :17481.78 高値 :5071.46
安値 :17341.34 安値 :5029.61
13日の米国株式相場はまちまち。ダウ平均は5.74ドル高の17408.25、ナスダックは10.83ポイント安の5033.56で取引を終了した。7月小売売上高が良好な内容となったほか週間新規失業申請件数が予想とほぼ一致したことで、早期利上げへの警戒感から、朝方は下落する場面もあったものの、人民元切り下げによる売りが一服し、アジアや欧州株が上昇したことで米国株にも買いが広がった。しかしながら、原油先物価格が6年ぶりの安値を更新したことなどが重しとなり、上値も限られた。セクター別では、消費者・サービスや小売が上昇する一方で半導体・半導体製造装置やエネルギーが下落した。
メディアのニューズ・コーポレーション(NWS)は赤字決算となったものの、調整後利益が予想を上振れ上昇。ネットワーク機器のシスコ・システムズ(CSCO)は決算内容が好感され、堅調推移。電気自動車のテスラ・モーターズ(TSLA)は事業拡大の為、約5億ドルの調達に向け株式210万株の公募増資を届け出たことが明らかとなり、買われた。一方で、小売のコールズ(KSS)は、軟調な決算内容が嫌気されたほか通期の利益見通しを引き下げ、軟調推移となった。
WSJ紙の調査によるとエコノミストの82%が9月の利上げを予想しているようだ。一方でFF金利の先物取引から逆算した9月の利上げ確率は45%と大きく乖離している。
Horiko Capital Management LLC
■NY為替:ドル・円は124円45銭、米小売や企業在庫の改善による利上げ観測でドル買い
13日のニューヨーク外為市場で ドル・円は、124円63銭まで上昇後、124円26銭へ弱含み、124円45銭で引けた。米国の小売売上高や企業在庫の改善で、米国の利上げを織り込むドル買いが再燃した。また、中国人民銀行が「人民元の切り下げのペースをコントロールする」と公約したため、人民元の下落が一段落したことを背景にリスク選好の円売りも再燃した。
ユーロ・ドルは、1.1080ドルへ下落後、1.1166ドルへ上昇して、1.1151ドルで引けた。良好な米国の経済指標にいったんドル買いが強まったのち、ユーロ・クロス絡みの買いが下値を支えた。ユーロ・円は、株式相場の回復に連れ138円08銭から138円85銭へ上昇した。ポンド・ドルは、1.5637ドルから1.5574ドルへ下落。ドル・スイスは、0.9792フランから0.9737フランへ下落した。
■NY原油:反落で42.23ドル、ドル高で割高感、在庫増見通しで売り
NY原油は反落(NYMEX原油9月限終値:42.23↓1.07)。42.98ドルから41.91ドルまで下落した。年初来安値を更新し、2009年3月以来の安値をつけた。この日発表の米国の7月小売売上高が予想に沿った増加となり、連邦準備理事会(FRB)の9月利上げ観測が再燃してドル高となったことで、割高感による原油の売りが先行した。
また、米エネルギー情報会社のジェンスケープが、原油先物の受け渡し拠点オクラホマ州クッシングの在庫について(来週前半までの週)、大幅増加の見通しを示しているといわれ、供給過剰感による売りも強まったもよう。
■主要米国企業の終値
銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)
バンクオブアメリカ(BAC) 17.62ドル +0.10ドル(+0.57%)
モルガン・スタンレー(MS) 37.75ドル +0.18ドル(+0.43%)
ゴールドマン・サックス(GS)200.90ドル -0.24ドル(-0.12%)
インテル(INTC) 28.87ドル -0.59ドル(-2.00%)
アップル(AAPL) 115.15ドル -0.09ドル(-0.08%)
グーグル(GOOG) 656.45ドル -3.11ドル(-0.47%)
フェイスブック(FB) 93.43ドル -0.76ドル(-0.81%)
キャタピラー(CAT) 77.73ドル -1.20ドル(-1.52%)
アルコア(AA) 9.32ドル -0.18ドル(-2.00%)
ウォルマート(WMT) 72.11ドル -0.47ドル(-0.65%)
スプリント(S) 3.88ドル +0.00ドル(+0.00%)
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