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後場に注目すべき3つのポイント〜SQ通過で機関投資家は夏季休暇モード、個別対応へ

注目トピックス 市況・概況

14日の後場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。

・SQ通過で機関投資家は夏季休暇モード、個別対応へ
・ドル・円は124円44銭付近、人民元の値動きを注視
・セルロースナノファイバー関連に物色


■SQ通過で機関投資家は夏季休暇モード、個別対応へ

日経平均は小幅に下落。38.34円安の20557.21円(出来高概算10億7000万株)で前場の取引を終えた。寄り付き直後に20500円を割り込む局面もみられたが、中国人民銀行が人民元の基準価格を小幅に引き上げたことが伝わると、上昇に転じる局面もみられている。ただし、オプションSQ通過で機関投資家等の動きは鈍く、週末要因もあって商いが膨らみづらいなか、25日線レベルでのこう着が続いている。

セクターではパルプ紙、不動産、空運、水産農林、食料品、小売、化学、サービスなどが上昇。一方で、鉄鋼、鉱業、機械、石油石炭、海運などが冴えない。規模別指数では大型株指数のみがマイナス。東証1部の騰落銘柄は、若干ながら値下がり数が上回っている。

朝方はSQに絡んだ売買の影響もあって、日経平均は20500円を割り込む局面をみせていた。ただし、同水準に位置する25日線辺りが支持線として意識されており、売り込む流れにはならなかった。反対に人民銀行は、人民元の対ドルの為替レート「基準値」を4日ぶりに引き上げたことが、買いにつながる格好となった。

ただし、セクターでは鉄鋼、鉱業、機械、石油石炭といった素材・資源株の弱さが目立っており、中国に対する警戒感は根強い。一方でセルロースナノファイバー量産が伝えられたパルプ・紙が上昇率上位になるなど、個人主体の売買が中心のようである。SQ通過で機関投資家は夏季休暇モードとみられ、個別対応の流れとみておきたい。

(株式部長・アナリスト 村瀬智一)


■ドル・円は124円44銭付近、人民元の値動きを注視

ドル・円は124円44銭付近で推移。人民元の中心レートが前日よりも元高方向に設定されたことで、3日続いた人民元の切り下げが回避され、安心感からドルは一時124円52銭まで買われた。その後リスク選好的なドル買いは一巡している。

目先のドル・円は、上海株の上昇を好感してドル買いが入りやすくなる可能性はある。ただ、人民元相場が安定したとはいえず、リスク選好的なドル買いは続かないとみられる。

12時26分時点のドル・円は124円44銭、ユーロ・円は138円71銭、ポンド・円は194円26銭、豪ドル・円は91円60銭で推移している。

(為替・債券アナリスト 吉池威)


■後場のチェック銘柄

・セルロースナノファイバー関連に物色
・インバウンド関連銘柄へはリバウンド期待
・日本銀行による追加緩和期待で、不動産業は業種別値上がり率2位


☆後場の注目スケジュール☆

<国内>
・特になし

<海外>
・14:30 仏・4-6月期国内総生産速報値(前年比予想:+1.1%、1-3月期:+0.8%)
・15:00 独・4-6月期国内総生産速報値(前年比予想:+1.5%、1-3月期:+1.0%)



<SY>

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