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後場に注目すべき3つのポイント〜政策期待高まるが、値動きの荒さと資金の逃げ足の速さには注意

注目トピックス 市況・概況

25日の後場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。

・政策期待高まるが、値動きの荒さと資金の逃げ足の速さには注意
・ドル・円は119円89銭付近、日経平均の反発で
・資生堂<4911>などのインバウンド関連銘柄もリバウンド


■政策期待高まるが、値動きの荒さと資金の逃げ足の速さには注意

日経平均は反発。204.22円高の18744.90円(出来高概算27億1000万株)で前場の取引を終えている。アジア株安の流れを受けた週明けの米国市場は、NYダウが一時1000ドルを超える下落となるなど不安定ななか、日経平均は18200円を割り込んで始まると、その後も下げ幅を拡大させ、一時17747.50円まで下落する局面がみられた。

しかし、その後は急ピッチの下げに対する自律反発が意識されるなか、次第にプラス圏を回復する銘柄が目立ち始めた。菅官房長官は、世界株安や円高の進行について「具体的なコメントは控えるとしながらも、G7と連携し、必要なら対策をとる」との発言などもあり、急速に自律反発の流れに向かった。

東証1部の騰落銘柄は、寄り付き段階では値下がり数が9割を超える全面安商状で始まったが、前引けでは値上がり数が1100を超え、全体の過半数を占めている。セクターでは、空運、その他製品、電気機器、電力ガス、銀行、不動産、その他金融、保険、輸送用機器など、足元で下げのきつかったセクターを中心に切り返している。

日経平均は一時17800円を割り込んだものの、その後の切り返しにより、前場だけで値幅は1000円を超えている。このままプラス圏で推移できれば、目先的には自律反発の流れが意識されやすいだろう。もっとも、中国の動向などを睨みながらの展開になるため、資金の逃げ足は速いだろう。先物の値動きをみると、値がさの中小型株のような値動きの荒さであり、これに振らされやすい需給状況はしばらく続くと考えられる。また、円相場も同様に株式市場の影響を受けていると考えられる。

そのため、いったん反対方向に動くと、それに引きづられ、過剰に反応しやすい。政策期待から下に大きく振れることは、本日のところはなさそうだが、値動きの荒さと資金の逃げ足の速さには注意する必要がある。

(株式部長・アナリスト 村瀬智一)


■ドル・円は119円89銭付近、日経平均の反発で

ドル・円は119円89銭付近で推移。ドルは対円で底堅い値動きとなり、119円80銭付近で推移している。

ドルは前日海外市場でリスク回避の動きが強まり、一時116円18銭まで売られた。その後は119円台まで戻したが、東京市場の朝方まで軟調地合いが続いた。東京市場では国内勢を中心にドル買いが観測され下げ渋る展開が続いた。

その後、日経平均株価の反発を受け、ドルは一時120円11銭まで値を上げた。ただ、上海総合指数がマイナス圏で推移していることから、リスク回避の動きが弱まっていない。目先上海株が上昇に転じれば、ドル買いがさらに強まる可能性もあろう。

12時21分時点のドル・円は119円89銭、ユーロ・円は138円44銭、ポンド・円は189円09銭、豪ドル・円は86円51銭で推移している。

(為替・債券アナリスト 吉池威)


■後場のチェック銘柄

・日東電<6988>、ファナック<6954>、東エレクで日経平均値上がり寄与上位
・資生堂<4911>などのインバウンド関連銘柄もリバウンド
・アイフル<8515>の返済前倒し報道なども支援にノンバンクの動きに関心


☆後場の注目スケジュール☆

<国内>
・12:45  40年国債入札の結果発表
・月例経済報告に関する関係閣僚会議終了後に8月の月例経済報告

<海外>
・15:00 独・4-6月期国内総生産改定値(前年比予想:+1.6%、速報値:+1.6%)



<SY>

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