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欧米為替見通し:乱高下する日米欧株への感応度は高いまま

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欧米為替市場は引き続き株価動向を注視した展開となろう。日本株上昇の流れを受け継ぎ欧米市場で株価が上昇すれば、ドルにリスク選好の買いが入ると想定する。米9月利上げへの期待は後退しているものの、堅調な経済指標などが確認できた場合、利上げへの期待感が再燃しドル買い優勢の展開となる可能性もありそうだ。

中国人民銀行(中央銀行)は25日、主要政策金利と銀行の預金準備率を引き下げると発表した。想定線との見方もあったが、市場はこの内容をポジティブに捉え欧州株式市場では主要株価指数は総じて大幅反発。一方、米株式市場では、主要指標は大引け直前で値崩れを起こし引け味の悪い展開となった。

足元のドルは日米欧の株価への感応度が非常に高い。昨夜は欧州株の上昇を受けて120円40銭付近まで買われたが、米株価の失速とともに下落し、118円90銭まで売られた。値動きは1円50銭と24日の6円には届かないが、ボラティリティは高いままと言えよう。

なお、株価以外の材料として、21:30の米・7月耐久財受注と23:00のダドリーNY連銀総裁講演(地域経済の見通し)が手がかりとなろう。米・7月耐久財受注は前月比-0.4%と、6月の+3.4%を下回ると予想される。一方、ニューヨーク連銀のダドリー総裁による講演に関しては、地域経済の見通しがテーマ。同総裁は12日の講演で米利上げに関するコメントは避けている。一部市場関係者は「ダドリー氏は筋金入りのハト派のため、スタンスが大きく変化する可能性は非常に低い」と指摘。コメントが大きく変化しない限りはドル動意材料とはならないか。

前週からの世界的な株安でボラティリティが大きかったことから、積極的にドル買いを進められず上昇は限定的となる見通し。目先の取引では120円40銭がドルの上値メドとなりそうだ。この水準は7月安値だが、25日のドル買い局面でも上抜けられなかったことから、上値抵抗線として意識されよう。


【今日の欧米市場の予定】

・17:30 英・7月銀行協会住宅ローン承認件数(予想:46000件、6月:44488件)
・20:00 米・抵当銀行協会住宅ローン申請指数(前回:+3.6%)
・21:30 米・7月耐久財受注(前月比予想:-0.4%、6月:+3.4%)
・23:00 ダドリーNY連銀総裁講演(地域経済の見通し)
・(27日)02:00 米財務省5年債入札(350億ドル)



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