11日の米国市場ダイジェスト:ダウは102ドル高、軟調な経済指標を受けて利上げ観測後退
[15/09/14]
提供元:株式会社フィスコ
提供元:株式会社フィスコ
注目トピックス 市況・概況
■NY株式:ダウは102ドル高、軟調な経済指標を受けて利上げ観測後退
NYダウ ナスダック
終値 :16433.09 終値 :4822.34
前日比:+102.69 前日比:+26.09
始値 :16330.40 始値 :4770.73
高値 :16434.76 高値 :4822.34
安値 :16244.65 安値 :4763.15
米国株式相場は上昇。ダウ平均は102.69ドル高の16433.09、ナスダックは26.09ポイント高の4822.34で取引を終了した。欧州株が全面安となった流れを受け、売りが先行。16-17日の連邦公開市場委員会(FOMC)の結果を見極めたいとの思惑もあり、売り買いが交錯するなか、8月生産者物価指数(PPI)が前月比横ばいとなったほか、9月ミシガン大学景況感指数が予想を下振れたことで利上げ観測が後退し上昇に転じた。一時上げ幅を縮小する場面もあったが、引けにかけて緩やかに上げ幅を拡大した。セクター別では、消費者・サービスや不動産が上昇する一方でエネルギーや素材が下落した。
スーパーマーケットのクローガー(KR)は決算内容が好感され上昇。クラウド型顧客管理ソフトのセールスフォース・ドットコム(CRM)やオラクル(ORCL)は一部アナリストによる買い推奨を受け、買われた。複合企業のゼネラル・エレクトリック(GE)は商用車リース・融資事業についてカナダのモントリオール銀行への売却に合意し、小幅上昇。一方で、軟調な原油相場を受け、深海油田開発のトランスオーシャン(RIG)やマーフィー・オイル(MUR)などが下落した。
国際エネルギー機関(IEA)は、最近の原油相場の下落を受けて米・英・露などの石油企業が投資抑制に動いており、OPEC非加盟国の2016年の原油生産量が90年代初頭以来の大幅な減少となる見通しを示した。
Horiko Capital Management LLC
■NY為替:ドル・円は120円55銭、米消費者信頼感指数が1年ぶりの低水準に落ち込む
11日のニューヨーク外為市場でドル・円は、120円83銭から120円47銭へ下落して120円55銭で引けた。1年ぶりの低水準となった米国の9月ミシガン大学消費者信頼感指数速報値を嫌い、ドル売りが優勢となった。
ユーロ・ドルは、1.1263ドルから1.1350ドルまで上昇し1.1335ドルで引けた。米国債券利回りの低下に伴うドル売り、ユーロ・クロス絡みのユーロ買いが優勢となった。ユーロ・円は、135円96銭から136円91銭へ上昇。日本の追加緩和観測を受けた円売りが継続したほか、ロンドンフィキシングにかけてユーロ買いが加速した。ポンド・ドルは、1.5400ドルまで下落後、1.5442ドルまで上昇。ドル・スイスは、0.9794フランまで上昇後、0.9685フランへ下落した。
■NY原油:反落で44.63ドル、米金融大手の価格見通し引き下げ受けて売り
NY原油は反落(NYMEX原油10月限終値:44.63↓1.29)。44.16ドルまで下落した後、上昇に転じたが45.47ドルまでの反発にとどまった。最有力の一部米金融大手が2016年までの原油価格見通しを引き下げたことが材料視され、原油の売りが先行したもよう。
その後、ドル安傾向になったこと。また、米ベーカー・ヒューズ社発表の米国内の石油掘削装置(リグ)稼働数が、前週比10基減の652基となり、2週連続で減少。原油の生産抑制への思惑から、買い戻しが優勢になったが、プラス圏回復ならず失速した。
■主要米国企業の終値
銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)
バンクオブアメリカ(BAC) 16.02ドル -0.020ドル(-0.12%)
モルガン・スタンレー(MS) 33.98ドル +0.110ドル(+0.32%)
ゴールドマン・サックス(GS)185.14ドル -0.770ドル(-0.41%)
インテル(INTC) 29.47ドル +0.200ドル(+0.68%)
アップル(AAPL) 114.21ドル +1.640ドル(+1.46%)
グーグル(GOOG) 625.77ドル +4.420ドル(+0.71%)
フェイスブック(FB) 92.05ドル +0.070ドル(+0.08%)
キャタピラー(CAT) 72.62ドル +0.200ドル(+0.28%)
アルコア(AA) 9.64ドル +0.010ドル(+0.10%)
ウォルマート(WMT) 64.63ドル +0.490ドル(+0.76%)
スプリント(S) 4.88ドル +0.070ドル(+1.46%)
<NO>