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後場に注目すべき3つのポイント〜インデックスに絡んだ売買に振らされ難い銘柄へ

注目トピックス 市況・概況

30日の後場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。

・インデックスに絡んだ売買に振らされ難い銘柄へ
・ドル・円は119円87銭付近、日経平均の反発受けドル底堅い
・国慶節を控え中国株式市場の動向を注視


■インデックスに絡んだ売買に振らされ難い銘柄へ

日経平均は反発。312.37円高の17243.21円(出来高概算13億2000万株)で前場の取引を終えている。昨日の大幅な下げの一因とされていた、スイスの資源商社グレンコアの動向については、29日の欧州市場で急反発をみせており、一先ず持ち直した格好。29日の米国市場は高安まちまちだったが、一先ずNYダウの反発もみられたこともあり、自律反発の流れが先行している。ただし、自律反発の域は脱せず、寄り付き直後に17300円を回復する局面がみられたが、その後は17250円辺りでのこう着が続いている。

セクターではその他金融、保険、化学、輸送用機器、証券、ゴム製品、小売、銀行、情報通信、その他製品などがしっかり。東証1部の騰落銘柄は、値上がり数が1600を超えており、全体の8割を超えている。指数インパクトの大きいところでは、ファーストリテ<9983>、KDDI<9433>、信越化<4063>、ファナック<6954>、花王<4452>、京セラ<6971>、トヨタ自<7203>が堅調。一方で、JT<2914>が重石となっている。

日経平均は自律反発をみせているが、もう一段のリバウンドが見られないと、次第に利益確定の流れに向かう可能性がある。中国は明日から国慶節の大型連休に入ることから、外部リスクは減る格好だが、米国ではMBA住宅ローン申請指数(先週)、ADP全米雇用報告(9月)等の発表を控えていることもあり、オーバーナイトのポジションは取りづらいところ。日経平均の上値の重さが意識されてくるようだと、ポジション調整とみられる流れに向かいやすいだろう。

一方で、中小型株やテーマ株など、インデックスに絡んだ売買に振らされ難い銘柄等には、個人の中長期スタンスでの資金が向かいやすい面はある。TPP閣僚会議が開催されることからTPP関連や、「国慶節」でのインバウンド関連などが注目されよう。また、マイナンバーなどへの関心も引き続き高いだろう。

(株式部長・アナリスト 村瀬智一)


■ドル・円は119円87銭付近、日経平均の反発受けドル底堅い

ドル・円は119円87銭付近で推移。ドル・円は底堅い値動きとなった。日経平均株価が前日の大幅続落から反発したことを受けた値動き。

ドル・円は前日海外市場で伸び悩み、120円16銭まで上昇した後は下げに転じた。今日の東京市場では、朝方から国内勢のドル買いが先行。また、日経平均が反発し、節目の17000円を回復したことが好感され、ドル・円は一時120円04銭まで値を戻した。

その後、日経平均の上げ幅縮小で、ドルはやや上値が重い展開。ランチタイムの日経平均先物は堅調だが、上海総合指数が伸び悩んでいることから、ドル・円は引き続き上値が抑えられる展開を予想する。

なお、朝方発表された8月鉱工業生産速報は、前月比-0.5%と、予想の+1.0%を大きく下回ったが、これにより日銀の追加金融緩和への期待が高まってドル買い・円売りに振れたとの動きは観測されていないもよう。

12時25分時点のドル・円は119円87銭、ユーロ・円は134円91銭、ポンド・円は181円73銭、豪ドル・円は84円05銭で推移している。

(為替・債券アナリスト 吉池威)


■後場のチェック銘柄

・KDDI<9433>、信越化<4063>、ファナック<6954>などが日経平均値下がり上位に
・JT<2914>は買収金額の割高感に対して警戒感が強まる
・国慶節を控え中国株式市場の動向を注視


☆後場の注目スケジュール☆

<国内>
・特になし

<海外>
・15:00 独・8月小売売上高(前月比予想:+0.2、7月:+1.4%)



<SY>

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