前場に注目すべき3つのポイント〜ファーストリテを睨みながらの展開に
[15/10/09]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 市況・概況
9日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。
■株式見通し:ファーストリテを睨みながらの展開に
■外資系証券の注文動向:差し引き450万株の売り越し
■前場の注目材料:ファーストリテ<9983>、16.8期営業益は予想下回る
■ファーストリテを睨みながらの展開に
9日の東京市場は買い先行の展開となろう。8日の米国市場では、NYダウ、ナスダックともに上昇。注目されたFOMC議事録では、低インフレ懸念で利上げ見送りが明らかになるなど、議事録の内容が好感された。これを受けてシカゴ日経225先物清算値は大阪比195円高の18295円となり、これにさや寄せする格好からのスタートとなりそうだ。
ただし、買い一巡後はこう着が強まりやすく、SQ値が高く決まることで、これが上値抵抗として意識される可能性がありそうだ。18000-18400円辺りでのもち合いレンジ相場が続く可能性がある。
また、指数インパクトの大きいファーストリテ<9983>は、2016年8月期は2ケタの増収増益を継続するとの見通しを発表した。連結営業利益は前年比21.6%増の2000億円を計画。市場コンセンサス(2270億円程度)を下回る。これを受けて売り優勢の展開となり、支持線として意識されている25日線を割り込んでくる可能性がある。
さらに米国ではアルミ大手のアルコアの決算が発表され、こちらも予想を下回る結果を受け、時間外で弱い値動きをみせている。日米ともに今後本格化する決算を見極めたいとする流れにも向かいやすいだろう。まずは、ファーストリテの売り一巡後の動向を見極めたいところである。
物色の流れとしては原油高を背景として資源・素材株のほか、AI、ロボットなどテーマ関連への循環物色になろう。
(株式部長・アナリスト 村瀬智一)
■外資系証券の注文動向:差し引き450万株の売り越し
朝の外資系証券6社経由の注文状況は、売り1250万株、買い800万株、差し引き450万株の売り越しとの観測。なお、直近5日分の注文動向は以下の通り。
10月2日(金):620万株の買い越し
10月5日(月):330万株の買い越し
10月6日(火):700万株の買い越し
10月7日(水):540万株の買い越し
10月8日(木):460万株の買い越し
■前場の注目材料
・米アルコア決算、予想下回り時間外で下落
・TPP、車部品関税15年で全廃へ
・ファーストリテ<9983>、16.8期営業益は予想下回る
☆前場のイベントスケジュール
<国内>
・特になし
<海外>
・09:30 豪・8月住宅ローン件数(前月比予想+4.7%)
<SY>