22日の米国市場ダイジェスト:ダウは320ドル高、ECB総裁発言を好感
[15/10/23]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 市況・概況
■NY株式:ダウは320ドル高、ECB総裁発言を好感
NYダウ ナスダック
終値 :17489.16 終値 :4920.05
前日比:+320.55 前日比:+79.93
始値 :17180.88 始値 :4875.96
高値 :17505.18 高値 :4926.99
安値 :17180.88 安値 :4861.80
22日の米国株式相場は上昇。ダウ平均は320.55ドル高の17489.16、ナスダックは79.93ポイント高の4920.05で取引を終了した。欧州中央銀行(ECB)総裁が債券買い入れの拡大を示唆したことで欧州株が全面高となった流れを受け、買いが先行。週間新規失業保険申請件数が予想より少なかったことや、9月中古住宅販売件数が予想を上振れたことも好感された。好調な企業決算も相次いで発表されており、終日堅調推移となった。ダウは330ドルを越す上昇となった。セクター別ではヘルスケア機器・サービスを除いて全面高となり、半導体・半導体製造装置や消費者・サービスの上昇が目立った。
ファストフードのマクドナルド(MCD)や航空会社のサウスウエスト・エアラインズ(LUV)は好決算を発表して上昇。複合企業のスリーエム(MMM)は約1500人に及ぶ人員削減案を発表し、堅調推移。化学メーカーのダウ・ケミカル(DOW)は、増配と自社株買いの前倒しを発表し、買われた。一方で、製薬のバリアント・ファーマスーティカルズ(VRX)は一部アナリストによる投資判断引き下げを受け下落。レストラン・フランチャイズのダンキン・ブランド・グループ(DNKN)は、決算内容が市場予想を下回り、軟調推移となった。
検索大手のグーグルから名称を変更したアルファベット(GOOGL)はマーケット終了後に7-9月期決算を発表、一株利益、売上高ともに予想を上振れた。時間外取引で上昇して推移している。
Horiko Capital Management LLC
■NY為替:ドル・円は120円69銭、ドラギECB総裁が12月の追加緩和を示唆
22日のニューヨーク外為市場でドル・円は、119円74銭から120円78銭まで上昇し120円69銭で引けた。米週次新規失業保険申請件数が4週平均で1973年以降42年ぶりの低水準に改善、9月中古住宅販売件数も予想を上振れたことを好感したドル買いが優勢となった。また、株高に連れたリスク選好の円売りも加速。
ユーロ・ドルは、1.1323ドルから1.1100ドルまで下落し、1.1111ドルで引けた。欧州中央銀行(ECB)は定例理事会で政策金利を現行で据え置いたが、ドラギECB総裁が会見で12月に追加緩和を実施することを示唆したことやユーロ高牽制発言を受けて、ユーロ売りに拍車がかかった。ユーロ・円は、135円62銭から134円06銭まで下落した。ポンド・ドルは、1.5472ドルから1.5369ドルへ下落。ドル・スイスは、0.9618フランから0.9739フランへ上昇した。
■NY原油:反発で45.38ドル、3日続落後の買い戻し、ガソリン高・株高で買い勝る
NY原油は反発(NYMEX原油12月限終値:45.38↑0.18)。46.10ドルまで上昇した後、いったん44.90ドルまで下落した。今週3日続落した後の買い戻しや、ガソリン相場の大幅上昇、米株の大幅高などを受けて、原油の買いが先行したとの見方。
そうしたなか、米国の先週分新規失業保険申請件数が減少する一方、9月中古住宅販売件数が急増。また、ドラギ欧州中央銀行(ECB)総裁が追加緩和を示唆し、ユーロ安・ドル高が進む状況に、割高感による原油の売りが一時強まった。
■主要米国企業の終値
銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)
バンクオブアメリカ(BAC) 16.16ドル +0.26ドル(+1.64%)
モルガン・スタンレー(MS) 32.35ドル +0.87ドル(+2.76%)
ゴールドマン・サックス(GS)183.54ドル +3.76ドル(+2.09%)
インテル(INTC) 34.40ドル +1.03ドル(+3.09%)
アップル(AAPL) 115.50ドル +1.74ドル(+1.53%)
グーグル(GOOG) 651.79ドル +9.18ドル(+1.43%)
フェイスブック(FB) 99.67ドル +2.56ドル(+2.64%)
キャタピラー(CAT) 70.88ドル +1.98ドル(+2.87%)
アルコア(AA) 9.09ドル -0.02ドル(-0.22%)
ウォルマート(WMT) 58.88ドル +0.24ドル(+0.40%)
スプリント(S) 4.46ドル +0.12ドル(+2.76%)
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