23日の米国市場ダイジェスト:ダウは157ドル高、主要ハイテク企業決算を好感
[15/10/24]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 市況・概況
■NY株式:ダウは157ドル高、主要ハイテク企業決算を好感
NYダウ ナスダック
終値 :17646.70 終値 :5031.86
前日比:+157.54 前日比:+111.81
始値 :17525.11 始値 :5024.38
高値 :17679.37 高値 :5048.55
安値 :17525.11 安値 :4999.54
23日の米国株式相場は上昇。ダウ平均は157.54ドル高の17646.70、ナスダックは111.81ポイント高の5031.86で取引を終了した。中国人民銀行が追加利下げなどの金融緩和策を発表し、世界主要株価が全面高となった流れを受け、買いが先行。昨日マーケット終了後に主要ハイテク企業が相次いで好決算を発表したことも手伝い、終日堅調推移となった。ナスダック総合指数は約2ヶ月ぶりに5000ポイントを回復した。セクター別では、ソフトウェア・サービスや医薬品・バイオテクノロジーが上昇する一方で耐久消費財・アパレルや公益事業が下落した。
ネット小売のアマゾン(AMZN)、検索大手のアルファベット(GOOGL)、ソフトウェアのマイクロソフト(MSFT)などのハイテク主要企業は好決算を発表し、軒並み上昇。短文投稿サイトのツイッター(TWTR)はドーシーCEOが、保有する2億ドル相当の自社株を従業員に付与することを明らかにし、堅調推移。一方でアパレルのVFコープ(VFC)は決算が予想を下回り大幅下落となった。
本日、S&P500指数構成銘柄のうち173社が第3四半期決算発表を終了し、うち77%でEPSが予想を上回った。9月末時点で前年同期比5.1%減と予想されていた第3四半期の利益成長見通しは、3.8%減まで改善したものの、中国経済の成長鈍化や商品相場の急落でエネルギーや素材関連企業の業績は予想以上に悪化している。
Horiko Capital Management LLC
■NY為替:ドル・円は121円47銭、中国利下げ&欧日の追加緩和観測でリスクオン
23日のニューヨーク外為市場でドル・円は、120円66銭から121円49銭まで上昇して121円47銭で引けた。中国人民銀行が政策金利と預金準備率を同時に引き下げる積極的な追加緩和を発表、欧州中央銀行(ECB)や日本銀行による追加緩和観測も手伝いリスク選好の円売りに拍車がかかった。一方、予想を上振れた米10月製造業PMI速報値を受けて、債券利回り上昇に伴うドル買いも加速した。
ユーロ・ドルは、1.1100ドルから1.0997ドルまで下落し、1.1018ドルで引けた。ECBが12月に追加緩和に踏み切るとの思惑を受けたユーロ売りが継続。ユーロ・円は、133円95銭から133円38銭まで下落した。ポンド・ドルは、1.5417ドルから1.5307ドルへ下落。ドル・スイスは、0.9730フランから0.9801フランへ上昇した。
■NY原油:反落で44.60ドル、ドル高で割高感による売り優勢に
NY原油は反落(NYMEX原油12月限終値:44.60↓0.78)。45.07ドルから44.20ドルまで下落した。この日、中国人民銀行が追加利下げを発表。欧米で株高となり、米国債利回りが上昇し、ドル高となったことから、割高感による原油の売りが優勢になった。
終盤に発表された米ベーカー・ヒューズ社の米国内の石油掘削装置(リグ)稼働数は、前週比1基減の594基。小幅ながらも8週連続の減少となったことで、その後は買い戻しもみられ、下げ渋りの状態になったもよう。
■主要米国企業の終値
銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)
バンクオブアメリカ(BAC) 16.53ドル +0.370ドル(+2.29%)
モルガン・スタンレー(MS) 32.62ドル +0.270ドル(+0.83%)
ゴールドマン・サックス(GS)185.74ドル +2.180ドル(+1.19%)
インテル(INTC) 34.90ドル +0.500ドル(+1.45%)
アップル(AAPL) 119.08ドル +3.580ドル(+3.10%)
グーグル(GOOG) 702.00ドル +50.21ドル(+7.70%)
フェイスブック(FB) 102.19ドル +2.520ドル(+2.53%)
キャタピラー(CAT) 71.75ドル +0.870ドル(+1.23%)
アルコア(AA) 9.14ドル +0.045ドル(+0.50%)
ウォルマート(WMT) 58.31ドル -0.595ドル(-1.01%)
スプリント(S) 4.72ドル +0.255ドル(+5.72%)
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