26日の米国市場ダイジェスト:ダウは23ドル安、FOMC控え手控えムード
[15/10/27]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 市況・概況
■NY株式:ダウは23ドル安、FOMC控え手控えムード
NYダウ ナスダック
終値 :17623.05 終値 :5034.70
前日比:-23.65 前日比:+2.84
始値 :17649.57 始値 :5030.80
高値 :17660.70 高値 :5045.17
安値 :17602.51 安値 :5012.74
26日の米国株式相場はまちまち。ダウ平均は23.65ドル安の17623.05、ナスダックは2.84ポイント高の5034.70で取引を終了した。軟調な原油価格を嫌気し、寄り付き後から売りが広がった。27-28日の連邦公開市場委員会(FOMC)結果発表を見極めたいとの思惑から手控えムードとなった。9月新築住宅販売件数が予想を大幅に下振れたほか、携帯端末大手アップル(AAPL)の決算も明日に予定されており、警戒感から上値の重い展開となった。セクター別では、小売やソフトウェア・サービスが上昇する一方でテクノロジー・ハード・機器やエネルギーが下落した。
原油相場の下落を受けて、エクソン・モービル(XOM)やシェブロン(CVX)などエネルギー関連企業が軟調推移。製薬のバリアント・ファーマスーティカルズ(VRX)は、同社CEOが一連の粉飾決算疑惑に反論したものの、下落となった。一方で、ソフトウェアのマイクロソフト(MSFT)はニューヨーク5番街に旗艦店を出店し、上昇。会員制卸売のコストコ・ホールセール(COST)は一部アナリストによる投資判断引き上げを受け、堅調推移となった。
明日から開催されるFOMCで利上げが決定される可能性は極めて低いが、FRB高官からは引き続き年内利上げを支持する発言も多く、声明文の内容から年内利上げの可能性を見極めることになるだろう。
Horiko Capital Management LLC
■NY為替:ドル・円は121円08銭、低調な米国の新築住宅販売や製造業活動指数を嫌気
26日のニューヨーク外為市場でドル・円は、120円60銭まで下落後、121円10銭まで反発して121円08銭で引けた。予想を下回った米国の9月新築住宅販売件数や10月ダラス連銀製造業活動指数を嫌ったドル売りが優勢になった。しかし、日本銀行が今週予定している金融政策決定会合で追加緩和を実施するとの思惑を受けた円売りに下値は限定的となった。
ユーロ・ドルは、1.1004ドルまで下落後、1.1068ドルまで反発し、1.1059ドルで引けた。米国債券利回りの低下に伴うドル売りが優勢となったが、高値では欧州中央銀行(ECB)による追加緩和観測を受けたユーロ売りも強く、上値が抑制された。ユーロ・円は、133円15銭まで下落後、133円86銭まで上昇した。ポンド・ドルは、1.5325ドルから1.5382ドルまで上昇。ドル・スイスは、0.9795フランから0.9839フランのレンジで推移した。
■NY原油:続落で43.98ドル、根強い供給過剰感から売り優勢に
NY原油は続落(NYMEX原油12月限終値:43.98↓0.62)。44.50ドルから43.84ドルまで下落した。世界的な供給過剰感が根強い状況に、原油の売りが優勢になったもよう。また、米一部金融大手が、欧米での留出油の貯蔵水準が驚くほど高いとして、原油価格への影響を指摘したとされることも売り材料になったとの見方。
この日発表の米国の経済指標で、9月新築住宅販売件数、10月ダラス連銀製造業活動指数とも大きく落ち込んでおり、原油の需要後退懸念につながった可能性もある。
■主要米国企業の終値
銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)
バンクオブアメリカ(BAC) 16.51ドル -0.015ドル(-0.09%)
モルガン・スタンレー(MS) 32.55ドル -0.070ドル(-0.21%)
ゴールドマン・サックス(GS)187.05ドル +1.550ドル(+0.84%)
インテル(INTC) 34.59ドル -0.310ドル(-0.89%)
アップル(AAPL) 115.28ドル -3.800ドル(-3.19%)
グーグル(GOOG) 712.78ドル +10.78ドル(+1.54%)
フェイスブック(FB) 103.77ドル +1.580ドル(+1.55%)
キャタピラー(CAT) 71.51ドル -0.240ドル(-0.33%)
アルコア(AA) 8.76ドル -0.380ドル(-4.16%)
ウォルマート(WMT) 58.03ドル -0.275ドル(-0.47%)
スプリント(S) 4.77ドル +0.055ドル(+1.17%)
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