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前場に注目すべき3つのポイント〜アップル決算評価も中国減速の影響が重荷

注目トピックス 市況・概況

28日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。

■株式見通し:アップル決算評価も中国減速の影響が重荷
■外資系証券の注文動向:差し引き170万株の売り越し
■前場の注目材料:バルニバービ<3418>が東証マザーズに新規上場


■アップル決算評価も中国減速の影響が重荷

28日の東京市場は、こう着感の強い相場展開になりそうだ。27日の米国市場は、連邦公開市場委員会(FOMC)結果を見極めたいとの思惑から手控えムードとなる中、原油安や携帯端末大手アップルの決算への警戒感から軟調推移となった。NYダウ、ナスダックともに小幅に下落。シカゴ日経225先物清算値は大阪比10円高の18850円だった。

注目されていたアップルについては、一株利益、売上高ともに予想を上振れ、時間外で上昇している。そのため、前日に大きく売られていたTDK<6762>、村田製<6981>、アルプス<6770>といった、関連銘柄への自律反発が期待されるところ。また、ファナック<6954>が第2四半期決算を発表し、通期計画を上方修正している。コンセンサスの範囲内ではあるが、2万円割れまで売り込まれていたこともあり、この上方修正をポジティブ視するかが注目されそうだ。

一方で、キヤノン<7751>、オムロン<6645>が下方修正を発表している。中国減速の影響が出ており、中国市場の動向に敏感に反応しやすくなりそうである。上海指数が弱含む局面ともなれば、資源・素材など中国関連への連想売りが強まる流れは警戒しておきたいところ。

その他、FOMC結果待ちで全体としては動きづらいところだが、一方で日銀の追加緩和期待も根強く、インデックスに絡んだ売買が中心となりやすい中では、前日の下げに対するリバウンドも意識される。

(株式部長・アナリスト 村瀬智一)


■外資系証券の注文動向:差し引き170万株の売り越し

朝の外資系証券6社経由の注文状況は、売り1170万株、買い1000万株、差し引き170万株の売り越しとの観測。なお、直近5日分の注文動向は以下の通り。

10月21日(水):240万株の買い越し
10月22日(木):440万株の売り越し
10月23日(金):390万株の売り越し
10月26日(月):450万株の買い越し
10月27日(火):240万株の売り越し


■前場の注目材料

・米アップル、7-9月期予想上振れで時間外上昇
・米製薬大手ファイザー、通期予想を上方修正
・ファナック<6954>、16年3月期上方修正
・キヤノン<7751>、今期予想を下方修正
・バルニバービ<3418>が東証マザーズに新規上場


☆前場のイベントスケジュール

<国内>
・08:50 商業動態統計(9月)

<海外>
・09:30 豪・7-9月期消費者物価指数(前年比予想+1.7%、4-6月期:+1.5%)



<SY>

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