30日の米国市場ダイジェスト:ダウは92ドル安、銀行株に売りが広がる
[15/10/31]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 市況・概況
■NY株式:ダウは92ドル安、銀行株に売りが広がる
NYダウ ナスダック
終値 :17663.54 終値 :5053.75
前日比:-92.26 前日比:-20.53
始値 :17756.60 始値 :5079.76
高値 :17799.96 高値 :5085.22
安値 :17662.87 安値 :5053.75
30日の米国株式相場は下落。ダウ平均は92.26ドル安の17663.54、ナスダックは20.53ポイント安の5053.75で取引を終了した。9月個人所得・支出が予想を下振れた一方で、10月のシカゴ購買部協会景気指数やミシガン大学消費者景況感指数が堅調となり、朝方から売り買いが交錯した。午後にかけて緩やかに上昇したものの、銀行株に売りが広がり、引けにかけて下落する展開となった。セクター別では、自動車・自動車部品や小売が上昇する一方で銀行や家庭用品・パーソナル用品が下落した。
エネルギーのエクソン・モービル(XOM)やシェブロン(CVX)は、好決算を発表して上昇。ビジネス向けSNSのリンクトイン(LNKD)は決算内容が予想を上振れ、堅調推移。製薬のアッヴィ(ABBV)も好決算を発表して上昇。一方で、製薬のバリアント・ファーマシューティカルズ(VRX)は、問題が指摘されている医薬品通販会社との関係打ち切りを発表したが急落。検索大手のアルファベット(GOOGL)は、研究開発費抑制の可能性を示したことで、軟調推移となった。
バリアントの主要株主である投資ファンドを運用するビル・アックマン氏は電話会見にて、一部問題に懸念を示しつつもビジネス全体への影響は限定的として、同社の株価が2019年までに448ドルまで上昇するとの強気の見通しを示した。
Horiko Capital Management LLC
■NY為替:ドル・円は120円61銭、低調な米国の経済指標を嫌気しドル下落
30日のニューヨーク外為市場でドル・円は、120円38銭へ下落後、120円79銭まで上昇し120円61銭で引けた。米国の9月PCEコア指数、9月個人所得・消費支出が予想を下回ったため、債券利回り低下に伴うドル売りが一時優勢となった。その後、根強い米国の年内の利上げ観測を受けたドル買いに下げ止まった。
ユーロ・ドルは、1.1073ドルへ上昇後、1.0987ドルへ反落し、1.1004ドルで引けた。ユーロ圏の失業率が予想外に低下したことを好感したユーロ買いが一時優勢となったが、根強い欧州中央銀行(ECB)による追加緩和観測に伸び悩んだ。ユーロ・円は、132円59銭から133円34銭のレンジで上下に振れた。
ポンド・ドルは、1.5336ドルから1.5468ドルへ上昇。ドル・スイスは、0.9910フランへ上昇後、0.9846フランへ反落した。
■NY原油:続伸で46.59ドル、リグ稼働数の9週連続かつ大幅な減少で買い優勢に
NY原油は続伸(NYMEX原油12月限終値:46.59↑0.53)。45.61ドルまで下落した後、47.03ドルまで上昇した。この日発表の米国の9月個人消費支出の伸びが鈍化したことで、原油の需要懸念が浮上。一方、一部メディアの調査で石油輸出国機構(OPEC)の10月原油生産量が増加と伝えられ、供給過剰感も強まり、売りが先行したもよう。
しかし、その後、下落スタートしていたNYダウの上昇転換。さらに、終盤に発表された米ベーカー・ヒューズ社の米国内の石油掘削装置(リグ)稼働数が、前週比16基減の578基で、9週連続かつ大幅な減少となったことから、買いが優勢になった。
■主要米国企業の終値
銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)
バンクオブアメリカ(BAC) 16.79ドル -0.300ドル(-1.76%)
モルガン・スタンレー(MS) 32.97ドル -0.570ドル(-1.70%)
ゴールドマン・サックス(GS)187.38ドル -2.510ドル(-1.32%)
インテル(INTC) 33.86ドル -0.170ドル(-0.50%)
アップル(AAPL) 119.50ドル -1.030ドル(-0.85%)
グーグル(GOOG) 710.81ドル -6.110ドル(-0.85%)
フェイスブック(FB) 101.97ドル -2.910ドル(-2.77%)
キャタピラー(CAT) 72.98ドル +1.010ドル(+1.40%)
アルコア(AA) 8.94ドル -0.010ドル(-0.11%)
ウォルマート(WMT) 57.26ドル -0.700ドル(-1.21%)
スプリント(S) 4.74ドル -0.065ドル(-1.35%)
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