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後場に注目すべき3つのポイント〜足元は現物株主導の地合い、後場一段高は先物次第

注目トピックス 市況・概況

4日の後場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。

・足元は現物株主導の地合い、後場一段高は先物次第
・ドル・円は121円22銭付近、日本株高受けリスク選好
・Fリテ<9983>、ファナック<6954>、TDK<6762>で日経平均を約109円押し上げ


■足元は現物株主導の地合い、後場一段高は先物次第

日経平均は大幅反発。前営業日比451.68円高の19134.92円(出来高概算13億6000万株)で前場の取引を終えた。欧米株の上昇を材料に東京市場は買い優勢で取引を開始。本日上場を果たした日本郵政<6178>、かんぽ生命保険<7181>、ゆうちょ銀行<7182>はそろって公募価格を上回る初値をつけるなど順調な滑り出し。東証一部の売買代金1.69兆円に対して郵政グループ3社の売買代金は約4000億円と全体の3割弱を占めるなど商いは3銘柄に集中した。19000円でもみ合っていた日経平均が10時過ぎからじりじりと上げ幅を広げるなど、郵政グループ3社の強い動きが全体への刺激となったもよう。

規模別株価指数では大型株の上昇が目立ち、NT倍率は12.3倍レベルまで拡大している。業種別では、鉱業、保険、鉄鋼、非鉄、石油・石炭、ゴム製品などが買われた一方、不動産、建設、パルプ・紙の3セクターのみマイナスとなった。

後場の東京市場は、日経平均が10月30日の戻り高値19202円をクリアできるかがポイントとなろう。先物市場の商いが増加するとあっという間に日経平均は戻り高値を上抜く可能性がある。ただ、225先物の出来高は2.7万枚(11時45分時点)に留まっており、参加者は限定的。足元の相場展開は現物株主導の地合いとなっており、指数の上値は重くなると見る。

(先物・OPアナリスト 田代昌之)


■ドル・円は121円22銭付近、日本株高受けリスク選好

ドル・円は121円22銭付近で推移。日経平均株価などアジア株の上昇を受け、堅調地合いとなった。

ドル・円は前日海外市場で121円を挟んでもみあい、東京市場では121円07銭で寄り付いた。その後、日経平均の上昇を受け、一時121円38銭まで値を上げた。上海総合指数などの中国株も強い動きを見せたことから、アジア諸国の株高を意識したリスク選好的なドル買い・円売りのフローが入った。

ドルは買い一服後、121円30銭付近でもみあってから、足元ではやや値を下げる展開。ただ、ランチタイムの日経平均先物は引き続き堅調な値動きを維持しているため、ドルは午後の取引でも買いに振れやすいとみられる。

ユーロ・ドルは1.0944ドルから1.0968ドル、ユーロ・円は132円70銭から132円91銭で推移した。

12時26分時点のドル・円は121円22銭、ユーロ・円は132円70銭、ポンド・円は186円90銭、豪ドル・円は87円42銭で推移している。

(為替・債券アナリスト 吉池威)


■後場のチェック銘柄

・Fリテ<9983>、ファナック<6954>、TDK<6762>で日経平均を約109円押し上げ
・三井不<8801>、住友不<8830>、菱地所<8802>など下落
・郵政グループ3社の初値はともに公開価格を上回る


☆後場の注目スケジュール☆

<国内>
・特になし

<海外>
・特になし



<SY>

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