18日の米国市場ダイジェスト:ダウは247ドル高、FOMC議事録を好感
[15/11/19]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 市況・概況
■NY株式:ダウは247ドル高、FOMC議事録を好感
NYダウ ナスダック
終値 :17737.16 終値 :5075.20
前日比:+247.66 前日比:+89.19
始値 :17485.49 始値 :5004.61
高値 :17752.16 高値 :5078.80
安値 :17485.49 安値 :5001.67
18日の米国株式相場は上昇。ダウ平均は247.66ドル高の17737.16、ナスダックは89.19ポイント高の5075.20で取引を終了した。携帯端末のアップル(AAPL)をゴールドマン・サックスが買い推奨リストに加えたことが好感され、買いが先行。FOMC議事録では、12月のFOMCまでに利上げを行うことが大方の委員のコンセンサスであること報じられたものの、概ね想定通りの内容との見方から引けにかけて上げ幅を拡大する展開となった。ダウは240ドルを超す上昇となった。セクター別では全面高となり、自動車・自動車部品や医薬品・バイオテクノロジーの上昇が目立った。
鉄道のノーフォーク・サザン鉄道(NSC)はカナダの同業カナディアン・パシフィック鉄道(CP)から合併提案を受け、上昇。食品メーカーのコナグラ・フーズ(CAG)は会社分割が報じられ、買われた。一方で、ソフトウェアのシトリックス・システムズ(CTXS)は一部事業のスピンオフを発表し下落。携帯電話のスプリント(S)は他社からの乗り換え客への通信料半額キャンペーンを発表し、軟調推移となった。
クラウドベースの顧客管理ソフトなどのセールス・フォース(CRM)はマーケット終了後に8-10月期決算を発表、一株利益、売上高ともに予想を上振れた。時間外取引で上昇して推移している。
Horiko Capital Management LLC
■NY為替:ドル・円は123円61銭、米FOMC議事録受け12月利上げ観測強まりドル買い
18日のニューヨーク外為市場でドル・円は、123円36銭から123円77銭へ上昇し、123円61銭で引けた。米連邦準備制度理事会(FRB)が公表した連邦公開市場委員会(FOMC)の議事録(10月27-28日開催分)で、「ほとんどのメンバーが12月までに利上げ条件が満たされる可能性がある」と見ていることが明らかになり、12月利上げ観測の強まりによるドル買いが加速した。
ユーロ・ドルは、1.0675ドルから1.0617ドルまで下落し、1.0659ドルで引けた。欧米金利差の拡大観測にユーロ売りが強まった。ユーロ・円は、131円25銭へ下落後、131円79銭まで上昇した。ポンド・ドルは、1.5188ドルへ下落後、1.5243ドルへ上昇。ドル・スイスは、1.0153フランから1.0221フランへ上昇した。
■NY原油:反発で40.75ドル、米FOMC議事録発表後も株高継続で買い戻される
NY原油は反発(NYMEX原油12月限終値:40.75↑0.08)。41.40ドルを高値に、一時39.91ドルまで下落した。前日の取引終了後発表の全米石油協会(API)の週間統計で、原油在庫が予想外の減少だったこと。また、18日発表の米エネルギー情報局(EIA)の週報(週次石油在庫統計)で、国内全体の原油在庫が小幅増にとどまり、製油所稼働率が上昇したことで、買い戻しが先行した。
その後、EIA週報で原油先物の受け渡し拠点オクラホマ州クッシングの原油在庫やガソリン在庫が、予想を大きく上回る増加だったことから売りに転じ、40ドル割れ。しかし、米FOMC議事録発表後も株高が続いたことで、原油の買いが盛り返したとみられる。
■主要米国企業の終値
銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)
バンクオブアメリカ(BAC) 17.84ドル +0.415ドル(+2.38%)
モルガン・スタンレー(MS) 34.26ドル +0.680ドル(+2.03%)
ゴールドマン・サックス(GS)193.75ドル +3.180ドル(+1.67%)
インテル(INTC) 33.16ドル +0.520ドル(+1.59%)
アップル(AAPL) 117.29ドル +3.600ドル(+3.17%)
グーグル(GOOG) 740.00ドル +14.70ドル(+2.03%)
フェイスブック(FB) 107.77ドル +2.640ドル(+2.51%)
キャタピラー(CAT) 70.32ドル +0.930ドル(+1.34%)
アルコア(AA) 8.41ドル +0.135ドル(+1.63%)
ウォルマート(WMT) 60.91ドル +0.990ドル(+1.65%)
スプリント(S) 3.99ドル -0.405ドル(-9.22%)
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