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前場に注目すべき3つのポイント〜目先底が意識されてくる可能性、SQ控え先物動向も注視

注目トピックス 市況・概況

10日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。

■株式見通し:目先底が意識されてくる可能性、SQ控え先物動向も注視
■外資系証券の注文動向:差し引き70万株の買い越し
■前場の注目材料:東芝<6502>テレビの海外事業撤退、国内販売も見直し


■目先底が意識されてくる可能性、SQ控え先物動向も注視

10日の東京市場は、目先底を意識した相場展開になりそうだ。9日の米国市場では、原油相場の落ち着きから上昇して始まったものの、原油相場が再び下げに転じたことから、下げに転じている。この流れを受けて、シカゴ日経225先物清算値は大阪比350円安の18950円と、19000円を割り込んでいる。

シカゴ先物にさや寄せする格好から売りが先行するが、19000円辺りまでの調整は意識されていたほか、13週線レベルまで一気に下げてくることから、目先底が意識されてくる可能性がある。その後は、週末の先物オプションSQを控え、先物の動向を睨みながらの相場展開になろう。

また、本日は10-12月期の法人企業景気予測調査が発表される。翌週(14日)に発表を控えている12月調査の日銀短期経済観測(短観)の先行指標として注目されるほか、17・18日に控えている日銀の金融政策決定会合への思惑にも波及する。

日経平均が19000円を割り込む中、足元で後退している追加緩和への期待感なども再燃する可能性がありそうだ。積極的な押し目買いの流れは限られると考えられるが、個人の物色意欲は旺盛であり、値動きの軽い中小型株や材料株に向かいやすいだろう。

(株式部長・アナリスト 村瀬智一)


■外資系証券の注文動向:差し引き70万株の買い越し

朝の外資系証券6社経由の注文状況は、売り1550万株、買い1620万株、差し引き70万株の買い越しの観測。なお、直近5日分の注文動向は以下の通り。

12月3日(木):90万株の売り越し
12月4日(金):1120万株の売り越し
12月7日(月):270万株の売り越し
12月8日(火):860万株の買い越し
12月9日(水):970万株の売り越し


■前場の注目材料

・NY原油先物(37.16、-0.35)、NYダウ下落(17492.30、-75.70)
・米デュポンとダウ・ケミカル合併交渉
・ドローンなどの飛行を規制、改正航空法きょう施行
・東芝<6502>テレビの海外事業撤退、国内販売も見直し


☆前場のイベントスケジュール

<国内>
・08:50 11月国内企業物価指数(前年比予想:-3.8%、10月:-3.8%)
・08:50 10-12月期法人企業景気予測調査
・08:50 対外対内証券売買(先週)

<海外>
・09:30 豪・11月失業率(予想:6.0%、10月:5.9%)



<SY>

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