15日の米国市場ダイジェスト:ダウは156ドル高、原油価格の上昇を好感
[15/12/16]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 市況・概況
■NY株式:ダウは156ドル高、原油価格の上昇を好感
NYダウ ナスダック
終値 :17524.91 終値 :4995.36
前日比:+156.41 前日比:+43.13
始値 :17374.78 始値 :4991.21
高値 :17627.63 高値 :5026.54
安値 :17341.18 安値 :4986.99
15日の米国株式相場は上昇。ダウ平均は156.41ドル高の17524.91、ナスダックは43.13ポイント高の4995.36で取引を終了した。昨日35ドルを割り込んだ原油先物価格が37ドル台を回復し、欧州株式相場も堅調推移となったことで買いが先行。先週まで株価が下落傾向にあったことから、値頃感から買いが広がり、終日堅調推移となった。セクター別では、銀行やエネルギーが上昇する一方で食品・生活必需品小売やテクノロジー・ハード・機器が下落した。
半導体のクアルコム(QCOM)は、一部投資家が提案していた半導体事業とライセンス事業の分離を行わない方針を示し小幅上昇。製薬のバリアント・ファーマスーティカルズ・インターナショナル(VRX)は、ウォルグリーン・ブーツ・アライアンス(WBA)と薬剤給付に関する契約で合意し急騰となった。原油価格の反発を受けてエクソンモービル(XOM)やシェブロン(CVX)が上昇。一方で化学メーカーのスリーエム(MMM)は業績下方修正を発表し、軟調推移となった。
明日の連邦公開市場委員会(FOMC)では利上げ実施が確実視されている。声明文やイエレンFRB議長の会見で、2回目以降の利上げ時期やペースについて示唆が得られるかどうかが注目点となりそうだ。
Horiko Capital Management LLC
■NY為替:ドル・円は121円75銭、米11月CPIも利上げ後押し、ドル上昇
15日のニューヨーク外為市場でドル・円は、120円94銭から121円79銭まで上昇し121円75銭で引けた。米国の11月消費者物価指数が前年比で上昇、12月NY連銀製造業景気指数も11月から予想以上の改善を示したことが利上げを後押しする結果になったため、ドル買いが優勢となった。さらに、原油価格の上昇や株高を受けてドル買いが強まった。
ユーロ・ドルは、1.1000ドルから1.0905ドルまで下落し1.0928ドルで引けた。米連邦公開市場委員会(FOMC)による利上げを織り込むドル買いが優勢となった。ユーロ・円は、133円14銭から132円72銭へ下落した。ポンド・ドルは、1.5186ドルから1.5030ドルまで下落した。カーニー英中央銀行総裁が米フィナンシャルタイムズ紙とのインタビューで「低金利長期化の環境にある」と述べ、利上げ観測の後退にポンド売りが優勢となった。ドル・スイスは、0.9847フランから0.9925フランへ上昇した。
■NY原油:続伸で37.35ドル、米国の輸出解禁期待や在庫減少予想で買い
NY原油は続伸(NYMEX原油1月限終値:37.35↑1.04)。36.42ドルから37.88ドルまで上昇した。米議会が16日までの可決を目指す2016会計年度予算案絡みで、原油輸出の解禁が審議されており、実現する見通しが高まっているとの見方が引き続き原油の買い材料になった。
また、15日の取引終了後に全米石油協会(API)の週間統計、16日に米エネルギー情報局(EIA)の週報(週次石油在庫統計)の発表が予定され、EIA週報では国内全体の在庫の減少が予想されていることも、原油の買いにつながったもよう。
■主要米国企業の終値
銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)
バンクオブアメリカ(BAC) 17.44ドル +0.635ドル(+3.78%)
モルガン・スタンレー(MS) 32.85ドル +0.970ドル(+3.04%)
ゴールドマン・サックス(GS)182.09ドル +5.690ドル(+3.23%)
インテル(INTC) 35.18ドル +0.710ドル(+2.06%)
アップル(AAPL) 110.49ドル -1.990ドル(-1.77%)
グーグル(GOOG) 743.40ドル -4.370ドル(-0.58%)
フェイスブック(FB) 104.55ドル -0.110ドル(-0.11%)
キャタピラー(CAT) 66.75ドル +0.630ドル(+0.95%)
アルコア(AA) 9.13ドル +0.125ドル(+1.39%)
ウォルマート(WMT) 59.67ドル -0.720ドル(-1.19%)
スプリント(S) 3.53ドル +0.010ドル(+0.28%)
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