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後場に注目すべき3つのポイント〜参加者限られ中小型株や材料株に集中しやすい

注目トピックス 市況・概況

21日の後場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。

・参加者限られ中小型株や材料株に集中しやすい
・ドル・円は121円25銭付近、日本株安嫌気も買戻しが下支え
・Fリテ<9983>、ファナック<6954>、テルモ<4543>が日経平均を約63円押し下げ


■参加者限られ中小型株や材料株に集中しやすい

日経平均は大幅に続落。322.48円安の18664.32円(出来高概算11億株)で前場の取引を終えた。18日の米国市場では、引き続き原油先物価格の下げが嫌気され、NYダウは367ドル安となっており、シカゴ日経225先物清算値は大阪比170円安だった。これを受けて売りが先行する格好に。ただし、売り一巡後は下げ渋りをみせてきており、225先物は18820円で寄り付くと、その後は18900円を回復する場面をみせている。

しかし、その後は再びじり安基調となり、日経平均は18700円を割り込んでいる。セクターでは東証33業種すべてが下げており、医薬品、倉庫運輸、精密機器、不動産、電気機器、保険、金属製品などの弱さが目立つ。東証1部の騰落銘柄は、値下がり数が1700を超えており、全体の8割を超えている。規模別指数では大型、中型、小型株指数いずれも2ケタの下げ。

日経平均は売りが先行したものの、比較的底堅さが意識され、売り一巡後の切り返しなども期待されていた。しかし、市場参加者が限られる中では、小さいエネルギーでも大きく振れやすく、インデックスに絡んだ商いの影響を受ける。日経平均構成銘柄では210銘柄が下げており、ファーストリテ<9983>、ファナック<6954>などが弱い状況においては、反転は期待しづらいであろう。

一方で、さくら<3778>、NTT<9432>、サイバダイン<7779>、アパマンショップ<8889>などが堅調。個人主体の物色意欲は根強いと考えられる。材料株などは資金の逃げ足が速いと考えられるが、参加者が限られてくる中では、中小型株や材料株に集中しやすいだろう。また、外部環境の不透明感等から、次第に内需系に向かいやすいだろう。

(株式部長 村瀬智一)


■ドル・円は121円25銭付近、日本株安嫌気も買戻しが下支え

ドル・円は121円25銭付近で推移。日経平均株価の下げ幅拡大を受け売りが強まったが、買戻しが下支えしている。

ドル・円は前週末に日銀による追加金融緩和の先送りを受け下落基調となっている。週明け東京市場では、日経平均の下げ幅拡大を受けドル売りが強まった。しかし、121円04銭まで下げた後は、買戻しで底堅い値動き。

足元では上海総合指数がプラス圏に切り返し、アジア諸国の株安に対する警戒感はやや低下しているほか、ランチタイムの日経平均先物が下げ止まっていることから、ドル・円は午後の取引でやや値を戻す展開が予想される。

12時25分時点のドル・円は121円25銭、ユーロ・円は131円74銭、ポンド・円は180円84銭、豪ドル・円は86円83銭で推移している。

(為替・債券アナリスト 吉池威)


■後場のチェック銘柄

・Fリテ<9983>、ファナック<6954>、テルモ<4543>が日経平均を約63円押し下げ
・投資判断引き上げの凸版印<7911>が上昇
・売買代金上位ではキヤノン<7751>やNTT<9432>がしっかり


☆後場の注目スケジュール☆

<国内>
・14:00 12月日銀金融経済月報

<海外>
・16:00 独・11月生産者物価指数(前年比予想:-2.4%、10月:-2.3%)



<SY>

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