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後場に注目すべき3つのポイント〜中小型株も利食い優勢でターゲットを絞った売買に

注目トピックス 市況・概況

24日の後場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。

・中小型株も利食い優勢でターゲットを絞った売買に
・ドル・円は120円60銭付近、日本株の上げ幅縮小で弱含み
・原油市況上昇で資源関連株に見直しの動き


■中小型株も利食い優勢でターゲットを絞った売買に

日経平均は小幅に反発。48.95円高の18935.65円(出来高概算10億2000万株)で前場の取引を終えた。原油相場の上昇を背景に、23日の米国市場ではNYダウが3日続伸で17600ドルを回復。シカゴ日経225先物清算値は大阪比190円高の19060円と節目の19000円をつける中、日経平均はこれにさや寄せする格好から19000円を回復して始まった。

しかし、クリスマスを控えて海外勢の参加者が限られており、日経平均は寄付きを高値に、その後はじりじりと上げ幅を縮めてきている。買い一巡後は利益確定の流れになる中、東証1部の騰落銘柄は値下がり数が過半数を占めている。規模別指数では大型株指数のみがプラスであり、中型、小型株指数はマイナス。セクターでは、水産農林、鉱業、鉄鋼、石油石炭、卸売が上昇。一方で空運、情報通信、建設、医薬品、サービス、陸運が冴えない。

想定されていた動きとはいえ、参加者が限られている中、中小型株なども利益確定の売りに押されており、手掛けづらい状況である。また、テクニカル面では、5日線やボリンジャーバンドの-1σ、13週線辺りが抵抗として意識されやすいところ。円相場は1ドル120円70銭台での推移と、やや円高に振れていることもあり、様子見ムードが強まりやすい。

日経平均はファナック<6954>、ファーストリテ<9983>がけん引する格好となっており、薄商いの中、先物主導によるインデックス売買の影響を受けた、両社の動向を睨みながらの相場展開になりそうだ。また、個人主体の材料株物色としても、中小型株には利食いの動きが強まってきており、よりターゲットを絞った売買になりそうだ。

(株式部長 村瀬智一)


■ドル・円は120円60銭付近、日本株の上げ幅縮小で弱含み

ドル・円は120円60銭付近で推移。日経平均株価の上げ幅縮小を受けた値動き。

ドル・円は、クリスマス休暇を控え薄商いのなか、前日海外市場からじり安の基調が続いている。東京市場では日経平均が上げ幅を縮小して節目の19000円を割り込んだことから、ドルは120円98銭から120円66銭まで値を下げた。

足元では上海総合指数がマイナス圏推移となっているほか、ランチタイムの日経平均先物が弱含んでいるため、ドルは午後の取引でさらに下げる可能性がある。ただ、原油価格が小幅に水準を上げていることから、リスク回避の円買いとなる展開は想定しにくい。

12時30分時点のドル・円は120円60銭、ユーロ・円は131円89銭、ポンド・円は179円50銭、豪ドル・円は87円44銭で推移している。

(為替・債券アナリスト 吉池威)


■後場のチェック銘柄

・ファナック<6954>、Fリテ<9983>、アステラス<4503>で日経平均を約24円押し上げ
・投資判断格上げの日立物流<9086>がしっかり、目標株価引き上げのTOTO<5332>小じっかり
・原油市況上昇で資源関連株に見直しの動き


☆後場の注目スケジュール☆

<国内>
・13:00 黒田日銀総裁講演(経団連)

<海外>
・米国市場はクリスマスイブで短縮取引
・金はNY時間午後0時30分、株式は1時、原油は1時30分、債券は2時に終了予定
・英・仏も短縮取引
・独、ブラジルは休場



<SY>

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