今日の為替市場ポイント:ドル・円は120円台で推移か、クリスマスで主要通貨は動意薄の見込み
[15/12/25]
提供元:株式会社フィスコ
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24日のドル・円は、東京市場では120円98銭から120円44銭まで下落。欧米市場でドルは一時120円25銭まで続落し、120円43銭で引けた。
本日25日のドル・円は120円台で推移か。欧米諸国などはクリスマス休場となるため、ドル・円を含めた主要通貨の取引は動意薄の状態が続く見込み。
25日に発表される11月の全国消費者物価指数は総合で前年比+0.3%、生鮮食料品を除くコア指数は前年比0.0%と予想されている。日本銀行は2016年度後半頃に2%の物価目標は達成可能と見ているが、市場関係者の間では、原油価格が安定しても2016年度中の2%の物価目標の達成は困難との見方は多い。
日本銀行の黒田総裁は24日に行われた講演で「企業の賃金・価格設定スタンスに明確な変化がみられることは、物価の緩やかな上昇が一時的なものではなく、トレンドの変化であることを示しています」と指摘した。また、物価上昇について「量的・質的金融緩和の導入以降の物価上昇の大きさと持続性は、マクロ的にみて円安効果で説明できる範囲を大きく上回っています」との見解を表明している。
黒田総裁は、現行の量的・質的金融緩和を維持することによって2%の物価目標は2016年度に達成できるとの判断を変えていない。ただし、黒田総裁の見解と異なり、賃金上昇などによる持続的な物価上昇は期待できないとの見方は少なくない。多くの市場関係者は、物価上昇率は2016年度末時点でも1%をやや上回る水準にとどまると予想している。
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