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ユーロ週間見通し:もみあいか、日銀による追加緩和先送りの影響残る

注目トピックス 市況・概況
■強含み、人民元相場の先安観を意識した買いが入る

先週のユーロ・ドルは強含み。人民元相場の先安観が浮上しており、リスク回避的なユーロ買いが観測された。また、欧州投資家によるユーロ買い・ポンド売りが増えたことや欧州株の上昇もユーロ買い・ドル売りを促したようだ。取引レンジは1.0848ドル-1.1009ドル。

■弱含みか、米金融政策とは異なる方向性を意識

今週・来週(12月28日-1月8日週)のユーロ・ドルは弱含みか。1月6日に公表される12月15-16日開催の米連邦公開市場委員会(FOMC)議事録が材料視されそうだ。9年半ぶりの利上げを決定した米連邦準備制度理事会(FRB)と、量的緩和拡大の可能性がある欧州中央銀行(ECB)の金融政策の違いが意識される見通し。ただ、2016年以降の米利上げペースが市場コンセンサスの年4回を下回るとの観測が強まれば、ユーロ買い・ドル売りに振れやすい。

予想レンジ:1.0700ドル-1.1000ドル

■ユーロ高・ドル安の影響で対円レートは底堅い動きを続ける

先週のユーロは対円で底堅い動きを見せた。ユーロ高・ドル安の相場展開となったことや人民元相場の先安観が浮上したことが要因。ユーロ・円の取引は活発ではなかったが、欧州株高を意識したユーロ買い・円売りが観測された。取引レンジは131円33銭-132円80銭。

■もみあいか、日銀による追加緩和先送りの影響残る

今週・来週(12月28日-1月8日週)のユーロ・円はもみあいか。日本銀行が追加金融緩和を見送った影響は残されており、リスク選好的なユーロ買い・円売りは一服する見通し。ただし、米利上げペースが市場コンセンサスの年4回を下回るとの思惑が広がった場合、ユーロ買い・ドル売りは継続し、この影響でユーロは対円でやや強い動きを見せる可能性がある。

○発表予定のユーロ圏主要経済指標・注目イベント
・1月5日:12月消費者物価コア指数(前年比予想:+1.0%、11月:+0.9%)
・1月7日:11月失業率(予想:10.7%、10月:10.7%)

予想レンジ:130円50銭-133円50銭




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