【2016年日本株見通し】フィスコアナリストが予想する2016年の日経平均見通し
[15/12/29]
提供元:株式会社フィスコ
提供元:株式会社フィスコ
注目トピックス 市況・概況
■各アナリストの見方は大きく分かれる
フィスコの6名のアナリストが2016年の年間相場と日経平均を予想した。
■アナリストTM
中国の景気減速、原油相場の不透明要因から緩やかなスタート。アベノミクス効果への不透明感、日銀による追加緩和期待のトーンダウンにより春以降は失速。ただし、秋口にかけては米大統領選を控えた米株上昇が輸出関連には追い風に。大統領選通過後は弱含みとなる可能性があるが、翌年の消費増税を前に、政策期待が強まる公算。
2016年末の日経平均予想:21500円
■アナリストKS
年前半は、追加緩和やベアへの期待感から堅調な動きを想定。7月の参院選までは政策期待なども支援に緩やかな上昇が続く見通し。ただ、参院選後は政策期待剥落で調整に転じる可能性。翌年の消費増税の影響に対する警戒感も強まろう。米利上げのネガティブな影響も徐々に強まっていくと見られるほか、大統領選も不透明要因として買い手控え材料に。
2016年末の日経平均予想:19000円
■アナリストMT
7月の参院選までは、バラマキ政策が中心となり構造改革などは頓挫、しっかりとした推移となりそうだ。だが、海外勢が新規マネーで買いたくなるような規制緩和を見送りとなれば上値は重い。参院選公示以降は翌年の消費増税や17年決算の伸び悩みなどが意識されて下値を切り下げる格好に。個人投資家中心で海外投資家は積極的には動かないと見る。
2016年末の日経平均予想:16000円
■アナリストHK
年前半は投資家の慎重姿勢が続く可能性、リスク要因は米利上げに伴う原油価格への下落圧力、またこれらによる新興国経済や金融市場の混乱など。5月に企業の来期業績予想が発表され、アク抜け感から日本株は徐々に強含みとなるだろう。翌年4月の消費増税を巡り、年後半にかけて政策期待が高まり、再び2万1000円を目指す展開となる。
2016年末の日経平均予想:21000円
■アナリストYS
全体としては横ばいを見込む。3月頃まで上昇、その後調整から7月の参院選に向けて持ち直し、11月の米大統領選に向けて再び強含む展開を想定。中国景気減速や米利上げなど外部要因への懸念が上値抑制となる一方で、自動運転や医療介護、民泊など、政策関連銘柄へは底堅い需要が続くとみる。伊勢志摩サミットやリオ五輪などテーマ関連も盛り上がるか。
2016年末の日経平均予想:19500円
■アナリストNO
年前半は米利上げに伴う新興国からの資金引き上げ、テロ懸念、中国景気減速を背景に相対的に日本が買われる。年央より外部環境の不透明感が徐々に負の影響をもたらし、年後半には売られる展開を想定。景気刺激策と円安効果で設備投資等が増え、インバウンド需要は引き続き堅調か。テーマではAI、ドローン、民泊(スマートロック)、フィンテックに注目。
2016年末の日経平均予想:18000円
<SY>