28日の米国市場ダイジェスト:ダウは23ドル安、軟調な原油相場を嫌気
[15/12/29]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 市況・概況
■NY株式:ダウは23ドル安、軟調な原油相場を嫌気
NYダウ ナスダック
終値 :17528.27 終値 :5040.99
前日比:-23.90 前日比:-7.51
始値 :17535.66 始値 :5032.29
高値 :17536.90 高値 :5041.27
安値 :17437.34 安値 :4999.07
28日の米国株式相場は下落。ダウ平均は23.90ドル安の17528.27、ナスダックは7.51ポイント安の5040.99で取引を終了した。朝方は、中国の11月工業利益が6ヶ月連続の減少となったほか、同国の新規株式公開(IPO)における新制度導入で既存上場株への需要懸念が広がり、中国株が下落した流れを受けて米国株も売られた。また、先週上昇基調にあったNY原油先物相場が一時3%強下落したことも嫌気されたが、緩やかに下げ幅を縮小する展開となった。セクター別では、商業・専門サービスやソフトウェア・サービスが上昇する一方でエネルギーや素材が下落した。
原油相場の下落を受けてエクソン・モービル(XOM)やシェブロン(CVX)などエネルギー関連企業が軟調推移。製薬のバリアント・ファーマシューティカルズ(VRX)は、同社CEOが傷病休暇を取得していることが報じられ、下落。一方で、エンターテイメントのウォルト・ディズニー(DIS)はスターウォーズ最新作の好調な興行成績を受け、上昇。ネット小売のアマゾン(AMZN)は有料会員の新規加入者数が300万人に達したことが好感され、堅調推移となった。
今週は年末年始で閑散取引となることが予想されるが、米国株式相場は元旦を除いて通常取引となる。
Horiko Capital Management LLC
■NY為替:ドル・円は120円38銭、原油安&低調な中国経済指標を警戒しリスク回避
28日のニューヨーク外為市場でドル・円は、120円49銭から120円21銭まで下落し120円38銭で引けた。原油価格の下落、低調な中国の経済指標、予想を下回った米国の12月ダラス連銀製造業活動指数を嫌ったドル売り、リスク回避の円買いが優勢となった。
ユーロ・ドルは、1.0958ドルへ下落後、1.0988ドルへ上昇し1.0969ドルで引けた。欧州中央銀行(ECB)のメルシュ理事がIBFとのインタビューで、必要に応じて追加緩和措置を講じる用意があると述べたことを背景に、高値からはユーロ売りが目立ち、上値が抑制された。ユーロ・円は、132円26銭から131円90銭へ下落。ポンド・ドルは、1.4913ドルから1.4874ドルへ下落。ドル・スイスは、0.9902フランへ上昇後、0.9873フランへ下落した。
■NY原油:反落で36.81ドル、クリスマス休日明けは利益確定売り先行か
NY原油は反落(NYMEX原油2月限終値:36.81↓1.29)。37.29ドルから36.66ドルまで下落した。先週クリスマス休日入り前まで3日続伸だったことで、休日明けの今週初日は利益確定の売りからスタートとしたとの見方。
引き続き世界的な供給過剰感が強いなか、27日(日)発表の中国の1-11月工業利益がマイナスとなったことや、28日発表の日本の11月鉱工業生産速報が予想以上に落ち込んだことで、原油の需要後退懸念も売り圧力になった可能性。
■主要米国企業の終値
銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)
バンクオブアメリカ(BAC) 17.13ドル -0.145ドル(-0.84%)
モルガン・スタンレー(MS) 32.17ドル -0.310ドル(-0.95%)
ゴールドマン・サックス(GS)181.64ドル -0.830ドル(-0.45%)
インテル(INTC) 34.93ドル -0.050ドル(-0.14%)
アップル(AAPL) 106.82ドル -1.210ドル(-1.12%)
アルファベット(GOOG) 762.51ドル +14.11ドル(+1.89%)
フェイスブック(FB) 105.93ドル +0.910ドル(+0.87%)
キャタピラー(CAT) 68.57ドル -0.810ドル(-1.17%)
アルコア(AA) 9.98ドル -0.140ドル(-1.38%)
ウォルマート(WMT) 60.75ドル -0.080ドル(-0.13%)
スプリント(S) 3.81ドル +0.000ドル(+0.00%)
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