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後場に注目すべき3つのポイント〜大納会のこう着は想定内、フィンテック関連への広がりなど注目

注目トピックス 市況・概況

30日の後場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。

・大納会のこう着は想定内、フィンテック関連への広がりなど注目
・ドル・円は120円47銭付近、年末年始休暇控え薄商い
・総務省が商用ドローンの環境整備と報じられ関連銘柄に物色


■大納会のこう着は想定内、フィンテック関連への広がりなど注目

日経平均は続伸。61.78円高の19044.01円(出来高概算7億5000万株)で前場の取引を終えた。米株高の流れから買い先行で始まり、節目の19000円を回復。19100円を回復した後は、こう着感の強い相場展開となったが、大納会で市場参加者が限られている中、想定内のこう着だろう。

セクターでは食料品、電気機器、精密、電力ガス、ゴム製品、機械、輸送用機器などがしっかり。一方で、水産農林、保険、建設、石油石炭、医薬品などが小安い。東証1部の騰落銘柄は、値上がり数が過半数を占めている。規模別指数では大型、中型、小型株指数いずれも上昇している。

日経平均は19000円を回復し、その後はこう着ではあるが、19000円を上回って推移が続いており、底堅さが意識される。指数インパクトの大きいところでは、ファナック<6954>、ファーストリテ<9983>、富士フイルム<4901>、TDK<6762>などが指数をけん引している。特に電子部品株などは米アップルの下げの影響等を受けていたこともあり、アップル反発の流れから、ショートカバーが引き続き期待される。

また、日水<1332>、東京ドーム<9681>は売り買いが交錯しているが、さくら<3778>がストップ高をつけている。フィンテック関連への広がりが見られるかが注目されるところである。

(株式部長 村瀬智一)


■ドル・円は120円47銭付近、年末年始休暇控え薄商い

ドル・円は120円47銭付近で推移。年末年始休暇を控え薄商いのため、値幅は限定的。

ドル・円は朝方に120円44銭を付けた後、仲値にかけてドルが買われ、一時120円58銭まで上昇した。その後は様子見ムードが強まった。

ランチタイムの日経平均先物が上げ幅を縮小しているが、具体的なドル売り材料が提供されない場合、アジア市場でドルが120円を下回る可能性は低いとの見方が増えている。

12時31分時点のドル・円は120円47銭、ユーロ・円は131円67銭、ポンド・円は178円63銭、豪ドル・円は87円72銭で推移している。

(為替・債券アナリスト 吉池威)


■後場のチェック銘柄

・ファナック<6954>、Fリテ<9983>、富士フイルム<4901>が日経平均を約18円押し上げ
・目標株価引き上げのキーエンス<6861>、ヤマハ発<7272>がしっかり
・総務省が商用ドローンの環境整備と報じられ関連銘柄に物色


☆後場の注目スケジュール☆

<国内>
・15:00 東京証券取引所大納会

<海外>
・16:00 英・12月全国住宅価格(前月比予想:+0.4%、11月:+0.1%)



<SY>

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