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前場に注目すべき3つのポイント〜米雇用統計への期待から、下げ渋りも意識されてくる可能性

注目トピックス 市況・概況

7日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。

■株式見通し:米雇用統計への期待から、下げ渋りも意識されてくる可能性
■外資系証券の注文動向:差し引き10万株の売り越し
■前場の注目材料:古河電<5801>、今期営業益4割増観測


■米雇用統計への期待から、下げ渋りも意識されてくる可能性

7日の東京市場は下値を探る相場展開になろう。中国経済への不安や北朝鮮による水爆実験の発表が嫌気され、欧米市場も軟調となり、6日のNYダウは250ドルを超える下落となった。また、原油先物相場も大きく下げたことも嫌気されている。この流れを受けてシカゴ日経225先物清算値は大阪比140円安の18040円だった。

シカゴ先物にさや寄せする格好から売り優勢の展開となろうが、大阪225先物はナイトセッションで一時18000円を割り込んでいることもあり、いったんはボトム形成が意識されてくるかを見極めたいところであろう。そのため、外部環境を睨みつつ、下げ渋りも意識されてくる可能性はありそうだ。

ただし、北朝鮮の水爆実験により、次はミサイル発射の動きが警戒されている。さらに、防衛省は自衛隊機を飛行させ、上空を漂う放射性物質がないか確認を続ける。今後、放射性物質が確認されるようだと、訪日旅行客にも影響が出てくる可能性があり、不安材料になりそうだ。

一方で、12月の米民間雇用は25.7万人増と、2015年で最大の伸びとなった。週末の雇用統計への期待等から、売り込みづらくさせてくる可能性がある。その他、米ラスベガスで開催の世界最大の家電見本市「コンシューマー・エレクトロニクス・ショー(CES)」では自動運転車やスマートウォッチ、バーチャルリアリティー(VR)、ドローンなどが注目されている。

昨日は地合い悪化の影響からフィンテック、自動運転車などのテーマ株なども失速する動きが目立っていただけに、早い段階で見直す流れに向かうかが注目される。また、本格化する決算を前に業績観測なども出てきており、好材料には敏感に反応しやすく、資金が集中することになろう。

(株式部長・アナリスト 村瀬智一)


■外資系証券の注文動向:差し引き10万株の売り越し

朝の外資系証券6社経由の注文状況は、売り1090万株、買い1080万株、差し引き10万株の売り越しとの観測。なお、直近5日分の注文動向は以下の通り。

12月29日(火):200万株の売り越し
12月30日(水):10万株の買い越し
1月4日(月):350万株の売り越し
1月5日(火):450万株の買い越し
1月6日(水):400万株の売り越し


■前場の注目材料

・NY原油(33.97、-2.00)、NYダウ(16906.51、-252.15)
・12月の米民間雇用、25.7万人増、2015年で最大の伸び
・カシオ<6952>、スマートウオッチ参入
・古河電<5801>、今期営業益4割増観測


☆前場のイベントスケジュール

<国内>
・08:50 対外対内証券売買(先週、先々週)

<海外>
・09:30 豪・11月貿易収支(予想:-29.85億豪ドル、10月:-33.05億豪ドル)



<SY>

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