前場に注目すべき3つのポイント〜買い一巡後の乱高下に警戒も、原油底入れ感強まれば一段高へ
[16/01/22]
提供元:株式会社フィスコ
提供元:株式会社フィスコ
注目トピックス 市況・概況
22日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。
■株式見通し:買い一巡後の乱高下に警戒も、原油底入れ感強まれば一段高へ
■外資系証券の注文動向:差し引き980万株の買い越し
■前場の注目材料:日電産<6594>の15年4-12月期営業利益はコンセンサス下振れも自社株買い発表
■買い一巡後の乱高下に警戒も、原油底入れ感強まれば一段高へ
22日の日本株市場は反発が見込まれる。欧州中央銀行(ECB)ドラギ総裁は、追加緩和の可能性を示唆した。これを受けて欧州市場が上昇するなか、米国市場にも買いが広がり、21日のNYダウは反発。原油先物価格が上昇したことも買い安心感につながっている。シカゴ日経225先物清算値は大阪比460円高の16460円となり、朝方はこれにさや寄せする格好から、幅広い銘柄が買い先行で始まろう。
ただし、買い一巡後は外部環境を睨みながらの相場展開となろうが、先物主導での値動きの荒さに注意する必要があろう。また、日銀の追加緩和期待が高まる一方で甘利経済再生担当相の事務所による金銭授受疑惑を懸念する向きもあり、アベノミクスに対する警戒にも発展する可能性などが重石にも。
なお、中東歴訪中の中国の習近平国家主席は、中東諸国に対しインフラ整備などを目的に約150億ドルの融資を実施すると表明した。中東問題に積極的に関与する方針が伝えられる中、原油先物価格の底入れが意識されやすい。原油相場の落ち着きが市場全体への買い安心感につながりそうだ。
とはいえ、メガバンクなど金融株の弱さが目立つ。米国でもエネルギー株が主導しており、一方で銀行の弱さが目立っていた。メガバンクなどの弱い動きが続くようだと、次第に戻り売り圧力が強まる展開も意識しておきたいところであろう。
(株式部長・アナリスト 村瀬智一)
■外資系証券の注文動向:差し引き980万株の買い越し
朝の外資系証券5社経由の注文状況は、売り1360万株、買い2340万株、差し引き980万株の買い越しとの観測。なお、直近5日分の注文動向は以下の通り。
1月15日(金):140万株の売り越し
1月18日(月):460万株の売り越し
1月19日(火):590万株の売り越し
1月20日(水):260万株の売り越し
1月21日(木):550万株の買い越し
■前場の注目材料
・NY原油(29.53、+1.18)、NYダウ大幅(15882.68、+115.94)
・欧州中央銀行、追加の金融緩和の可能性も
・メガバンク軟調、金融株中心に売り広がる
・日電産<6594>の15年4-12月期営業利益はコンセンサス下振れも自社株買い発表
☆前場のイベントスケジュール
<国内>
・特になし
<海外>
・特になし
<SY>