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前場に注目すべき3つのポイント〜日経平均は17000円での攻防、主役はソフトバンクグ

注目トピックス 市況・概況

27日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。

■株式見通し:日経平均は17000円での攻防、主役はソフトバンクグ
■外資系証券の注文動向:差し引き470万株の買い越し
■前場の注目材料:トヨタ、ダイハツを完全子会社化、スズキと提携交渉


■日経平均は17000円での攻防、主役はソフトバンクグ

27日の日本株市場は買い先行の展開になろう。26日の米国市場は、原油相場の反発を受け、エネルギーセクターを中心に買いが先行。その後も好調な主要企業決算が相次いだほか、1月消費者信頼感指数が予想を上回ったことで投資家心理が改善。NYダウは一時300ドルを超す上昇となった。シカゴ日経225先物清算値は大阪比395円高の17055円となり、これにさや寄せする格好から、日経平均は前日の下落部分を吸収してこよう。

また、指数インパクトの大きいソフトバンクグ<9984>がADR(米国預託証券)で5%超の上昇となった。前日に2500人のリストラが嫌気された米スプリントだが、26日は10-12月期は赤字縮小、通期見通しの上方修正が好感され急伸している。ソフトバンクグの上昇が日経平均を押し上げる格好になりそうだ。

もっとも、買い一巡後は原油相場のほか、前日に6%安となっていた中国・上海指数の動向を睨みながらの展開になろう。米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果を見極めたいほか、明日からの日銀の金融政策決定会合を見極めたいとのムードもある。米アップルが時間外で冴えない動きをみせていることも手掛けづらくさせる。さらに、甘利大臣の金銭問題に対する説明があす予定されており、これも様子見ムードにつながりそうである。

そのため、日経平均は17000円を挟んでのこう着になりやすく、物色は決算を手掛かりとした個別対応のほか、フィンテック、AIといったテーマ物色に向かいやすい。トヨタ自<7203>がダイハツ<7262>を完全子会社化し、スズキ<7269>と提携交渉が報じられている。インド戦略に向けた動きであり、市場の関心が集まりやすい。

その他、きょうから28日まで、Pepper for Biz の最新ソリューションが一堂に集結する法人向けイベント「Pepper world 2016」が開催される。小売・受付・医療・教育などで働くPepperが体感できるようである。ロボット関連やAIなどへの関心に向かわせよう。きょうはソフトバンクグが主役になりそうだ。

(株式部長・アナリスト 村瀬智一)


■外資系証券の注文動向:差し引き470万株の買い越し

朝の外資系証券5社経由の注文状況は、売り360万株、買い830万株、差し引き470万株の買い越しとの観測。なお、直近5日分の注文動向は以下の通り。

1月20日(水):260万株の売り越し
1月21日(木):550万株の売り越し
1月22日(金):980万株の買い越し
1月25日(月):710万株の売り越し
1月26日(火):1330万株の売り越し


■前場の注目材料

・NY原油(31.45、+1.11)、NYダウ大幅(16167.23、+282.01)
・世銀、原油価格の予想を引き下げ、51ドルから37ドル
・トヨタ<7203>、ダイハツ<7262>を完全子会社化、スズキ<7269>と提携交渉
・米スプリント反発、ソフトバンクグ<9984>はADRで5%高


☆前場のイベントスケジュール

<国内>
・特になし

<海外>
・09:30 豪・10-12月期消費者物価指数(前年比予想:+1.6%、7-9月期:+1.5%)
・10:30 中・12月工業利益(11月:前年比-1.4%)



<SY>

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