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欧米為替見通し:米利上げペースを見極め、FOMCは“ハト派”でもドル高か

注目トピックス 市況・概況

今日の欧米外為市場では、米連邦公開市場委員会(FOMC)後に発表される声明が市場コンセンサスである年4回の利上げペースを後押しする内容となるかどうかが焦点となろう。年初からの市場の混乱でFRBは「ハト派」的な見解を示す可能性はあるが、その場合でも米国株が上昇すればドル買い・円安に振れそうだ。

米連邦準備制度理事会(FRB)は昨年12月15-16日に開催したFOMC会合で、9年半ぶりの利上げに踏み切ったが、その後の1カ月あまりの間に市場は混乱し、参加者のセンチメントは低下した。欧州中銀(ECB)は下振れリスクへの警戒感から、1月21日の理事会では一段の量的緩和に積極的な見解に方向転換した。

FRBの次回の利上げは3月とみられ、今日の会合では金融政策は据え置かれる見通しだが、市場の混乱に配慮した「ハト派」的な文言が盛り込まれれば、年4回という市場コンセンサスの利上げペースは鈍化するとの見方が強まりそうだ。通常ならドル売り・円買いとなるが、「足元は株価に振らされやすい相場」(邦銀関係者)のため、株価の上昇をきっかけにドル買い・円売りとなりそうだ。ただ、日米の金利差を意識したドル買いにはつながらないため、119円台には到達できないとみる。

逆に「タカ派」的な内容となれば、株安・円高に振れやすくなり、ドル・円は前日安値117円66銭まで値を下げる展開を想定する。ただ、売り一巡後は、極端な株安・円高是正に向けた日銀による追加金融緩和への思惑も高まるとみられ、再び118円台まで値を戻すだろう。

【今日の欧米市場の予定】

・21:00 米・MBA住宅ローン申請指数(先週)(前回:+9.0%)
・24:00 米・12月新築住宅販売件数(予想:50万戸、11月:49万戸)
・03:00 米財務省5年債入札(350億ドル)
・04:00 米連邦公開市場委員会(FOMC)声明発表(政策金利0.25-0.50%に据え置き予想)
・05:00 NZ準備銀行が政策金利発表(2.50%に据え置き予想)



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