黒田バズーカは撃つ振りの方が効果大か【クロージング】
[16/01/28]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 市況・概況
28日は日経平均は反落。122.47円安の17041.45円(出来高概算21億4000万株)で取引を終えた。米株安の流れを受けて売り先行で始まり、寄り付き直後には17000円を割り込む場面もみられた。しかし、日銀の金融政策決定会合での緩和期待から下げ渋るなか、原油相場の落ち着きや為替市場の円安などが安心感につながり、一時17200円を回復している。日銀会合の結果のほか、甘利大臣の金銭疑惑説明による政治リスクを見極めたいとするムードも強まり、引けにかけて下げに転じているが、下値の堅さが意識されていた。
明日は日銀の金融政策決定会合の結果に振らされることになるほか、原油相場や中国市場を睨みながらの相場展開になりそうである。原油相場については1バレル30ドルを上回っての推移が続いており、落ち着いてくることが期待される。中国については先安感が強いが、これに対する反応は限られており、過剰に反応する動きは落ち着こう。
日銀会合については、現状維持となれば嫌気売りに押される可能性がある。ただし、米国の3月利上げが意識される中、その前に切り札を出して短期的な上昇にとどまるよりは良いだろう。
理想は、米国の3月利上げ後の日銀の追加緩和である。今回は、ドラギ総裁の「3月に開く次回の理事会で追加金融緩和を検討する」といった時期を指定した発言の方が効果が大きいだろう。現状維持を嫌気しても瞬間で、その後は3月に向けて下がらない相場展開になるだろう。バズーカは撃つ振りで十分。
<AK>
明日は日銀の金融政策決定会合の結果に振らされることになるほか、原油相場や中国市場を睨みながらの相場展開になりそうである。原油相場については1バレル30ドルを上回っての推移が続いており、落ち着いてくることが期待される。中国については先安感が強いが、これに対する反応は限られており、過剰に反応する動きは落ち着こう。
日銀会合については、現状維持となれば嫌気売りに押される可能性がある。ただし、米国の3月利上げが意識される中、その前に切り札を出して短期的な上昇にとどまるよりは良いだろう。
理想は、米国の3月利上げ後の日銀の追加緩和である。今回は、ドラギ総裁の「3月に開く次回の理事会で追加金融緩和を検討する」といった時期を指定した発言の方が効果が大きいだろう。現状維持を嫌気しても瞬間で、その後は3月に向けて下がらない相場展開になるだろう。バズーカは撃つ振りで十分。
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