NY株式:ダウは256ドル安、世界経済への不透明感や原油安を嫌気
[16/02/12]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 市況・概況
11日の米国株式相場は下落。ダウ平均は254.56ドル安の15660.18、ナスダックは16.75ポイント安の4266.84で取引を終了した。欧州主要銀行の業績悪化で欧州株が全面安となり、売りが先行。昨日のイエレンFRB議長の議会証言を受けて海外経済や米国景気の動向に警戒感が強まったほか、原油相場が一段安となったことから金融関連銘柄が売りこまれ、軟調推移となった。ダウは一時400ドルを超す下落となった。セクター別では、メディアやテクノロジー・ハード・機器が上昇する一方で銀行や保険が下落した。
航空機メーカーのボーイング(BA)は同社ジェット機の製造・販売に関する会計処理について証券取引委員会(SEC)の調査を受けていることが明らかとなり、下落。原油価格の下落や世界経済の減速懸念を受けて、モルガン・スタンレー(MS)やゴールドマンサックス(GS)などの金融関連企業が軟調推移となった。短文投稿サイトのツイッター(TWTR)は決算内容が嫌気され、売られた。一方で、電気自動車のテスラ・モーターズ(TSLA)は今年の納車台数が最大78%増加するとの見通しを示したことから上昇した。
イエレン議長の議会証言を終えて、FF金利の先物取引から算出される利上げ確率は9月まで0%、11月は4%、12月は11%(11日時点)と年内の追加利上げは見送られるとの見方が多い。
Horiko Capital Management LLC
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