16日の米国市場ダイジェスト:ダウは222ドル高、産油量の凍結合意を好感
[16/02/17]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 市況・概況
■NY株式:ダウは222ドル高、産油量の凍結合意を好感
NYダウ ナスダック
終値 :16196.41 終値 :4435.96
前日比:+222.57 前日比:+98.44
始値 :16012.39 始値 :4397.95
高値 :16196.41 高値 :4435.96
安値 :16012.39 安値 :4376.52
16日の米国株式相場は上昇。ダウ平均は222.57ドル高の16196.41、ナスダックは98.44ポイント高の4435.96で取引を終了した。中国の1月銀行融資が予想を大幅に上回ったことで、アジア株が軒並み全面高となり、買いが先行。サウジアラビアやロシアなどの主要産油国が、原油生産量を1月の水準で据え置くことに合意したことが好感され、終日堅調推移となった。セクター別では全面高となっており、商業・専門サービスや小売の上昇が目立った。
クーポン共同購入サイトのグルーポン(GRPN)は中国電子商取引のアリババ・グループ(BABA)が同社株5.6%を新規に取得したことが報じられ、大幅上昇。投資銀行のモルガン・スタンレー(MS)やゴールドマンサックス(GS)は一部アナリストによる投資判断引き上げを受け、堅調推移。携帯端末のアップル(AAPL)は最大で120億ドル規模となる社債発行計画を発表し、買われた。
本日、フィラデルフィア連銀総裁は、原油安の影響を受けて低調なインフレ率が回復するまで、追加利上げを延期することが望ましいとの認識を示した。
Horiko Capital Management LLC
■NY為替:ドル・円は114円09銭、原油価格の底入れ期待感後退と生産量据え置きで
16日のNY外為市場でドル・円は、114円13銭から113円60銭まで下落後、114円09銭で引けた。人民元の反発や各国中銀による追加刺激策への期待にリスク警戒感が後退。その後、原油生産国による減産期待が後退したため原油価格の先安感が再燃したほか、予想を下回った米国の製造業、住宅関連指標を受けでドル売り、円買いが優勢となった。
ユーロ・ドルは、1.1184ドルから1.1124ドルへ下落し、1.1145ドルで引けた。欧州中央銀行(ECB)の追加緩和観測を受けたユーロ売りが強まった。ユーロ・円は、127円35銭から126円62銭へ下落。ポンド・ドルは、1.4414ドルから1.4277ドルまで下落した。ドル・スイスは、0.9848フランから0.9896フランへ上昇した。
■NY原油:反落で29.04ドル、生産量凍結は難しいとの見方で売り戻し優勢
NY原油は反落(NYMEX原油3月限終値:29.04↓0.40)。29.74ドルから28.70ドルまで下落した。この日、サウジアラビア、ロシア、カタール、ベネズエラが原油の生産量を1月の水準に据え置くことで合意し、欧州午前の時間外取引では買いが急速に強まり、一時31.53ドルをつけた。
しかし、その後、減産まで踏み込まなかったことや、「ほかの産油国も同意することが条件」とされ、生産量凍結実現へのハードルは高いとの見方が広がり、NY通常取引では売り戻しが優勢になったもよう。ユーロ安・ドル高傾向による割高感も売り圧力になったとみられる。
■主要米国企業の終値
銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)
バンクオブアメリカ(BAC) 12.24ドル +0.290ドル(+2.43%)
モルガン・スタンレー(MS) 23.72ドル +0.630ドル(+2.73%)
ゴールドマン・サックス(GS)149.02ドル +2.740ドル(+1.87%)
インテル(INTC) 28.78ドル +0.140ドル(+0.49%)
アップル(AAPL) 96.64ドル +2.650ドル(+2.73%)
アルファベット(GOOG) 717.64ドル +10.75ドル(+1.52%)
フェイスブック(FB) 101.61ドル -0.400ドル(-0.39%)
キャタピラー(CAT) 65.19ドル +2.040ドル(+3.23%)
アルコア(AA) 8.11ドル +0.420ドル(+5.46%)
ウォルマート(WMT) 65.88ドル -0.300ドル(-0.45%)
スプリント(S) 2.79ドル +0.130ドル(+4.89%)
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