新興市場見通し:循環物色の流れで堅調な展開か、24日にはてな上場
[16/02/20]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 市況・概況
先週の新興市場は、相場全体の地合いに連れ上昇した。特に、前週急落したマザーズ指数は強いリバウンドを見せた。日経平均の上昇を受けて買い戻しが入ったうえ、ソフトバンクグループ<9984>の急伸で利益確定した個人投資家の資金の一部が新興市場に流入したもよう。週末にかけては出遅れ感のあった銘柄にも循環物色の流れが向かい、マザーズ指数は日経平均の下落局面でも相対的に底堅い展開となった。なお、週間の騰落率は、日経平均が+6.8%であったのに対して、マザーズ指数は+18.8%、日経ジャスダック平均は+4.8%だった。
個別では、ミクシィ<2121>が週間で19.2%高、サイバーダイン<7779>が同18.0%高とマザーズ主力銘柄が軒並み2ケタの上昇となった。そーせいグループ<4565>は同28.9%高で上場来高値を更新。新興市場売買代金トップと引き続き賑わいを見せた。ジャスダック主力では、クルーズ<2138>が同16.3%高、セプテーニ・HD<4293>が同17.1%高、ハーモニック・ドライブ・システムズ<6324>が同13.0%高と2ケタの上昇。個別材料を手掛かりとしたバイオ株物色が活発で、アンジェス MG<4563>、ラクオリア創薬<4579>などが買われる場面があった。AR/VR関連などテーマ株の一角にも物色が向かい、ジグソー<3914>が同63.2%高と急伸。また、マザーズでは前週の決算発表から人気化しているマイネット<3928>のほか、UMNファーマ<4585>、アライドアーキテクツ<6081>、ベステラ<1433>などの上昇も目立った。反面、ビジョン<9416>やアマナ<2402>が決算発表を受けて下落した。ジャスダックでは、週末に決算発表が控えていた日本アイ・エス・ケイ<7986>や、個別材料の観測されたネクストウェア<4814>、スマートバリュー<9417>などが大きく上昇したが、2月に入り急動意を見せていた雑貨屋ブルドッグ<3331>のほか、トミタ電機<6898>、平山<7781>などの下げが目立った。
今週の新興市場は、引き続き堅調な展開となることが想定される。マザーズ指数は一足早く25日線水準を回復し、節目の800ptも目前となっている。ここまでマザーズ指数のリバウンドを主導した銘柄では目先の利益確定の動きもあり、上昇ペースは落ち着くとみられる。ただ、足元で調整していたテーマ株や出遅れ銘柄への循環物色の流れから、新興市場は相対的に底堅い動きとなりそうだ。
今週は25日にラクーン<3031>、26日に東和フードサービス<3329>、大和コンピューター<3816>などが決算発表を予定している。フィンテック関連として年末年始にかけて商いの盛り上がったラクーンだが、決算発表を控え業績面に関心が向かいそうだ。なお、前週末に発表された決算では、新報国製鉄<5542>が16年12月期の大幅な増収増益見通しを示しており、ポジティブ視されそうだ。
IPO関連では、24日にはてな<3930>がマザーズへ新規上場する。相場の地合い次第で値動きの大きいIPO銘柄に対する手控えムードが広がる可能性もあるが、公開規模が小さくインターネットサービス企業としての知名度の高さもあり、強い初値形成が期待されるところ。なお、先週はイワキポンプ<6237>(3月18日、東証2部)、フェニックスバイオ<6190>(3月18日、マザーズ)など8社の新規上場が発表されている。3月IPO案件は計20社となりIPOラッシュの様相を呈している。
<FA>
個別では、ミクシィ<2121>が週間で19.2%高、サイバーダイン<7779>が同18.0%高とマザーズ主力銘柄が軒並み2ケタの上昇となった。そーせいグループ<4565>は同28.9%高で上場来高値を更新。新興市場売買代金トップと引き続き賑わいを見せた。ジャスダック主力では、クルーズ<2138>が同16.3%高、セプテーニ・HD<4293>が同17.1%高、ハーモニック・ドライブ・システムズ<6324>が同13.0%高と2ケタの上昇。個別材料を手掛かりとしたバイオ株物色が活発で、アンジェス MG<4563>、ラクオリア創薬<4579>などが買われる場面があった。AR/VR関連などテーマ株の一角にも物色が向かい、ジグソー<3914>が同63.2%高と急伸。また、マザーズでは前週の決算発表から人気化しているマイネット<3928>のほか、UMNファーマ<4585>、アライドアーキテクツ<6081>、ベステラ<1433>などの上昇も目立った。反面、ビジョン<9416>やアマナ<2402>が決算発表を受けて下落した。ジャスダックでは、週末に決算発表が控えていた日本アイ・エス・ケイ<7986>や、個別材料の観測されたネクストウェア<4814>、スマートバリュー<9417>などが大きく上昇したが、2月に入り急動意を見せていた雑貨屋ブルドッグ<3331>のほか、トミタ電機<6898>、平山<7781>などの下げが目立った。
今週の新興市場は、引き続き堅調な展開となることが想定される。マザーズ指数は一足早く25日線水準を回復し、節目の800ptも目前となっている。ここまでマザーズ指数のリバウンドを主導した銘柄では目先の利益確定の動きもあり、上昇ペースは落ち着くとみられる。ただ、足元で調整していたテーマ株や出遅れ銘柄への循環物色の流れから、新興市場は相対的に底堅い動きとなりそうだ。
今週は25日にラクーン<3031>、26日に東和フードサービス<3329>、大和コンピューター<3816>などが決算発表を予定している。フィンテック関連として年末年始にかけて商いの盛り上がったラクーンだが、決算発表を控え業績面に関心が向かいそうだ。なお、前週末に発表された決算では、新報国製鉄<5542>が16年12月期の大幅な増収増益見通しを示しており、ポジティブ視されそうだ。
IPO関連では、24日にはてな<3930>がマザーズへ新規上場する。相場の地合い次第で値動きの大きいIPO銘柄に対する手控えムードが広がる可能性もあるが、公開規模が小さくインターネットサービス企業としての知名度の高さもあり、強い初値形成が期待されるところ。なお、先週はイワキポンプ<6237>(3月18日、東証2部)、フェニックスバイオ<6190>(3月18日、マザーズ)など8社の新規上場が発表されている。3月IPO案件は計20社となりIPOラッシュの様相を呈している。
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