今日の為替市場ポイント:ドル・円は主に112円台で推移か、日本株反発への期待で円売り優勢の展開
[16/02/25]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 市況・概況
24日のドル・円は、東京市場では112円13銭から111円64銭まで下落。欧米市場でドルは一時111円04銭まで売られたが、米国株高を意識して112円21銭まで反発し、112円17銭で取引を終えた。
本日25日のドル・円は主に112円台で推移か。円高一服で日本株反発への期待が広がっており、アジア市場ではリスク選好的な円売りが優勢となる可能性がある。
報道によると、上海で26-27日に開かれる20カ国・地域(G20)財務相・中央銀行総裁会議では、インフラ投資や減税などの財政刺激策について議論される可能性があるとみられている。また、市場関係者の間では、ユーロ圏(欧州)や日本のマイナス金利導入が通貨安競争を煽る危険性があるとして、G20は金融政策についても時間を割いて議論するとの思惑が浮上している。
ただし、市場関係者の多くは、米国や中国がユーロ圏や日本のマイナス金利を名指しで厳しく批判することはないと予想している。為替を金融政策の目的としないことや国内総生産(GDP)対比で政府債務を持続可能な水準にとどめつつ、財政支出の拡大について各国が検討することなどがG20での合意事項となるかもしれない。市場関係者の間からは「今回のG20は為替相場に重大な影響を与えるようなイベントにはならない」との声が聞かれている。
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