前場に注目すべき3つのポイント〜G20で強弱感も年金観測で指数押し上げか
[16/02/26]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 市況・概況
26日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。
■株式見通し:G20で強弱感も年金観測で指数押し上げか
■外資系証券の注文動向:差し引き1510万株の売り越し
■前場の注目材料:ジカ熱、中南米で流行後初めて国内感染を確認
■G20で強弱感も年金観測で指数押し上げか
26日の日本株市場は買い先行で始まり、その後はこう着感の強い相場展開になりそうだ。25日の米国市場はNYダウが200ドルを超える上昇となった。欧州株の上昇や1月耐久財受注が予想を上振れたことが好感された。もっとも、一時下げに転じたが、ベネズエラ石油相が主要産油国と3月中旬に会合を持つと発言したことで原油相場が反発し、これを受けて切り返しており、原油相場の影響が大きい。シカゴ日経225先物清算値は大阪比100円高の16230円だった。
シカゴ先物にさや寄せする格好から買いが先行することになろう。ただし、原油先物相場や為替市場の動向を睨みながらの相場展開になりやすく、全体としてはこう着感が強まりやすいとみられる。また、20カ国・地域(G20)財務相・中央銀行総裁会議が開幕する。各国の協調姿勢による金融安定化への思惑等から期待感は高まりやすい。一方で、G20通過後の失望を警戒する向きもあり、方向感は掴みづらくなりそうだ。
とはいえ、25日の日本株市場では東証1部の8割超が上昇しており、年金とみられる資金流入との見方がされていた。G20を見極めたいとする模様眺めや週末要因から指値状況が薄くなりやすい需給状況の中、断続的なインデックス買いによって指数を押し上げてくる可能性はありそうだ。
(株式部長・アナリスト 村瀬智一)
■外資系証券の注文動向:差し引き1510万株の売り越し
朝の外資系証券5社経由の注文状況は、売り3040万株、買い1530万株、差し引き1510万株の売り越しとの観測。なお、直近5日分の注文動向は以下の通り。
2月19日(金):190万株の買い越し
2月22日(月):210万株の売り越し
2月23日(火):330万株の買い越し
2月24日(水):1780万株の売り越し
2月25日(木):140万株の買い越し
■前場の注目材料
・NY原油(33.07、+0.92)、NYダウ(16697.29、+212.30)
・G20開幕、金融安定への政策協調に期待
・ジカ熱、中南米で流行後初めて国内感染を確認
・日立工<6581>は16年3月期の通期業績予想を下方修正
☆前場のイベントスケジュール
<国内>
・08:30 1月全国消費者物価指数(生鮮品除く)(前年比予想:0.0%、12月:+0.1%)
<海外>
・特になし
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