26日の米国市場ダイジェスト:ダウは57ドル安、堅調なインフレ指標を受けて利上げ観測拡大
[16/02/29]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 市況・概況
■NY株式:ダウは57ドル安、堅調なインフレ指標を受けて利上げ観測拡大
NYダウ ナスダック
終値 :16639.97 終値 :4590.47
前日比:-57.32 前日比:+8.27
始値 :16712.70 始値 :4615.14
高値 :16795.98 高値 :4618.85
安値 :16623.91 安値 :4580.78
26日の米国株式相場はまちまち。ダウ平均は57.32ドル安の16639.97、ナスダックは8.27ポイント高の4590.47で取引を終了した。原油相場の上昇や中国人民銀総裁が追加緩和を示唆したことでアジア・欧州株が軒並み全面高となり、米国株にも買いが先行。10-12月期GDP改定値が速報値から上方修正され、インフレ指標の1つであるPCEコア指数が予想を上振れたことで、年内の利上げ観測が拡大したほか、原油相場もマイナスに転じたことで、上値の重い展開となった。セクター別では、銀行や素材が上昇する一方で公益事業や家庭用品・パーソナル用品が下落した。
百貨店のJCペニー(JCP)は決算内容が好感され、大幅上昇。ホテル運営のヒルトン・ワールドワイド・ホールディングス(HLT)は保有するホテルの大半を不動産投資信託(REIT)としてスピンオフ(分離・独立)する計画を発表し、堅調推移。一方で、アパレルのギャップ(GPS)は軟調な通期見通しが嫌気され、下落した。
来週火曜日は、全米の多くの州で大統領候補の予備選が開催される「スーパーチューズデー」で、両党候補者の大勢が決まる可能性がある。本日、ニュージャージー州知事で共和党大統領候補であったクリス・クリスティー氏がドナルド・トランプ氏の支持に回ったことが明らかとなり、注目を集めている。
Horiko Capital Management LLC
■NY為替:ドル・円は113円99銭、米GDP上方修正で追加利上げ観測が再燃しドル急伸
26日のニューヨーク外為市場でドル・円は、112円94銭から114円00銭まで上昇し113円99銭で引けた。米国の10-12月期国内総生産(GDP)改定値が予想外に上方修正されたほか、1月PCE価格コア指数が予想を上回ったこと。さらに、2月ミシガン大学消費者信頼感指数確定値の期待インフレ率が上方修正されたことを受けて、年内の追加利上げ観測が再燃、ドル買いが加速した。
ユーロ・ドルは、1.1019ドルから1.0912ドルへ下落し1.0930ドルで引けた。欧州中央銀行(ECB)のプラート専務理事がユーロ圏の経済に悲観的な見通しを示したことが、ユーロ売りにつながった。ユーロ・円は、124円27銭へ下落後、124円68銭へ反発した。ポンド・ドルは、1.3991ドルから1.3854ドルへ下落。ドル・スイスは、0.9914フランから0.9989フランへ上昇した。
■NY原油:反落で32.78ドル、需給改善期待で急上昇も、ドル高や株安で売り勝る
NY原油は反落(NYMEX原油4月限終値:32.78↓0.29)。34.69ドルまで上昇した後、32.66ドルまで下落した。産油国間の原油増産凍結に向けた協議継続への期待や、米国の10-12月期GDP改定値の上方修正を受けた需要増思惑から、原油の買いが先行した。
しかし、ドル高になり、割高感が強まったこと。また、NYダウが上げ切れず下落に転じたことで、原油も売りが勝る展開になった。米ベーカー・ヒューズ社が発表した国内の石油掘削装置(リグ)稼働数は、前週比13基減の400基となり、10週連続の減少だった。
■主要米国企業の終値
銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)
バンクオブアメリカ(BAC) 12.69ドル +0.37ドル(+3.00%)
モルガン・スタンレー(MS) 25.16ドル +0.53ドル(+2.15%)
ゴールドマン・サックス(GS)150.09ドル +1.84ドル(+1.24%)
インテル(INTC) 29.80ドル +0.18ドル(+0.61%)
アップル(AAPL) 96.91ドル +0.15ドル(+0.16%)
アルファベット(GOOG) 705.07ドル -0.68ドル(-0.10%)
フェイスブック(FB) 107.92ドル -0.15ドル(-0.14%)
キャタピラー(CAT) 66.87ドル +0.40ドル(+0.60%)
アルコア(AA) 8.86ドル -0.01ドル(-0.11%)
ウォルマート(WMT) 66.49ドル -1.55ドル(-2.28%)
スプリント(S) 3.33ドル +0.26ドル(+8.47%)
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