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前場に注目すべき3つのポイント〜G20受けてリバウンドを意識

注目トピックス 市況・概況

29日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。

■株式見通し:G20受けてリバウンドを意識
■外資系証券の注文動向:差し引き190万株の売り越し
■前場の注目材料:任天堂<7974>は16年3月期の通期業績予想を下方修正


■G20受けてリバウンドを意識

G20を受けた相場展開となる。世界経済の底上げを図る成長戦略などについて議論が行われ、最近の金融市場の混乱に対し、「すべての政策手段を用いる」などとする文章を盛り込んだ共同声明を採択して閉幕した。声明は、「機動的に財政政策を実施する」と明記した。26日のNY為替市場では市場予想を上回る経済指標が相次ぎ、米国の成長見通しが強まったことを背景にドル円は一時1ドル114円台を回復している。G20の声明の評価次第では一段の円安が期待されるところであろう。

また、26日の米国市場ではまちまちだったが、10-12月期GDP改定値が速報値から上方修正され、年内の利上げ観測が高まったことが要因。追加利上げ観測が再燃する状況下では円安に向かわせそうだ。シカゴ日経225先物清算値は大阪比55円高の16315円となり、これにさや寄せする格好から買いが先行しよう。

日経平均のチャート形状では、下値の堅さが意識されてきており、煮詰まり感が台頭している。価格帯別出来高では、商いの膨れている16000-16200円での攻防。ただし、これを上回った水準での時間が長かったこともあり、支持線に変えつつあるとみられる。調整トレンドの中ではあるが、今後は3月期末に向けて17000円処へのリバウンドを意識したトレンドに向かう可能性が高い。

(株式部長・アナリスト 村瀬智一)


■外資系証券の注文動向:差し引き190万株の売り越し

朝の外資系証券5社経由の注文状況は、売り1750万株、買い1560万株、差し引き190万株の売り越しとの観測。なお、直近5日分の注文動向は以下の通り。

2月22日(月):210万株の売り越し
2月23日(火):330万株の買い越し
2月24日(水):1780万株の売り越し
2月25日(木):140万株の買い越し
2月29日(金):1510万株の買い越し


■前場の注目材料

・NY原油(32.78、-0.29)、NYダウ(16639.97、-57.32)
・G20、政策総動員し経済成長支える
・鴻海、シャープ<6753>との契約期限「設定せず」
・任天堂<7974>は16年3月期の通期業績予想を下方修正


☆前場のイベントスケジュール

<国内>
・08:50 1月鉱工業生産速報(前月比予想:+3.2%、12月:-1.7%)

<海外>
・特になし



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