9日の米国市場ダイジェスト:ダウは36ドル高、ECB理事会を控えて小動き
[16/03/10]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 市況・概況
■NY株式:ダウは36ドル高、ECB理事会を控えて小動き
NYダウ ナスダック
終値 :17000.36 終値 :4674.38
前日比:+36.26 前日比:+25.55
始値 :16969.17 始値 :4666.42
高値 :17048.50 高値 :4676.47
安値 :16947.94 安値 :4642.42
9日の米国株式相場は上昇。ダウ平均は36.26ドル高の17000.36、ナスダックは25.55ポイント高の4674.38で取引を終了した。欧州中央銀行(ECB)理事会を明日に控え、追加緩和観測が拡大したことで欧州株が概ね全面高となり、米国株にも買いが先行。堅調な原油相場が好感されたものの、ドラギECB総裁の発言を見極めたいとの思惑から、終日小動きとなった。セクター別では、エネルギーやソフトウェア・サービスが上昇する一方で耐久消費財・アパレルや電気通信サービスが下落した。
製薬のバリアント・ファーマシューティカルズ(VRX)は社外取締役3名の追加を発表し、上昇。レストランチェーンのダーデン・レストランツ(DRI)は決算内容が好感され、堅調推移。メディアのCBS(CBS)はウェルズファーゴによる投資判断引き上げを受け、買われた。一方でファストフードのチポトレ・メキシカン・グリル(CMG)は従業員がノロウィルスに感染した疑いでボストンの1店舗を閉鎖したことを発表し、下落した。
サウジアラビア政府は原油安による財政赤字の拡大を受け、海外の大手銀行から最大80億ドルの融資を取り付けるため、協議を行っている。原油価格を巡る同国の強気な姿勢は長くは続かない可能性がある。
Horiko Capital Management LLC
■NY為替:ドル・円は113円35銭、原油高&低調な入札受けた米債利回り上昇に伴うドル高
9日のニューヨーク外為市場でドル・円は、112円48銭から113円45銭まで下落し113円35銭で引けた。原油先安感が後退、低調な米10年債入札結果を受けた債券利回りの上昇に伴うドル買いが優勢となった。
ユーロ・ドルは、1.0946ドルへ下落後、1.1035ドルへ反発し1.1000ドルで引けた。欧州中央銀行(ECB)の定例理事会を控えた追加緩和観測にユーロ売りが優勢となった。ユーロ・円は、123円37銭から124円89銭へ上昇。リスク選好の円売りが優勢となった。ポンド・ドルは、1.4188ドルから1.4238ドルへ上昇。ドル・スイスは、1.0030フランから0.9940フランへ下落した。
■NY原油:反発で38.29ドル、増産凍結への思惑や米ガソリン在庫減で買い
NY原油は反発(NYMEX原油4月限終値:38.29↑1.79)。37.01ドルから38.51ドルまで上昇した。前日の取引終了後に発表された全米石油協会(API)の週間統計で、原油在庫が440万バレル増にとどまったこと。また、「産油国が20日にモスクワで増産凍結を協議へ」とのイラク紙報道を受けて、原油の買いが先行した。
その後発表の米エネルギー情報局(EIA)の週報(週次石油在庫統計)では、原油在庫が予想範囲内の増加となるなかで、ガソリン在庫が大きく減少したことが材料視され、原油の買いがさらに強まった。
■主要米国企業の終値
銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)
バンクオブアメリカ(BAC) 13.14ドル +0.080ドル(+0.61%)
モルガン・スタンレー(MS) 24.61ドル -0.405ドル(-1.62%)
ゴールドマン・サックス(GS)149.91ドル -1.690ドル(-1.11%)
インテル(INTC) 30.87ドル +0.305ドル(+1.00%)
アップル(AAPL) 101.12ドル +0.090ドル(+0.09%)
アルファベット(GOOG) 725.41ドル +11.88ドル(+1.66%)
フェイスブック(FB) 107.51ドル +1.580ドル(+1.49%)
キャタピラー(CAT) 71.87ドル +0.140ドル(+0.20%)
アルコア(AA) 9.42ドル +0.085ドル(+0.91%)
ウォルマート(WMT) 67.52ドル -0.020ドル(-0.03%)
スプリント(S) 3.96ドル -0.035ドル(-0.88%)
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