23日の米国市場ダイジェスト:ダウは79ドル安、原油在庫の積み増しを嫌気
[16/03/24]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 市況・概況
■NY株式:ダウは79ドル安、原油在庫の積み増しを嫌気
NYダウ ナスダック
終値 :17502.59 終値 :4768.86
前日比:-79.98 前日比:-52.80
始値 :17588.81 始値 :4813.87
高値 :17588.81 高値 :4816.67
安値 :17486.27 安値 :4765.37
23日の米国株式相場は下落。ダウ平均は79.98ドル安の17502.59、ナスダックは52.80ポイント安の4768.86で取引を終了した。エネルギー情報局(EIA)が発表した週間在庫統計が前週から増加し、原油相場の下落を受けて売りが先行。2月の新築住宅販売件数が予想を上振れて下げ幅をやや縮小したものの、昨日のテロの影響から投資家のリスク回避姿勢が鮮明となっており、終日軟調推移となった。セクター別では、公益事業や食品・飲料・タバコが上昇する一方でエネルギーや耐久消費財・アパレルが下落した。
半導体・太陽光技術メーカーのサンエジソン(SUNE)は債権者との抵当ローンに関する協議内容が明らかとなり、大幅下落。スポーツ用品のナイキ(NKE)やドーナツチェーンのクリスピー・クリーム・ドーナツ(KKD)は、決算内容が嫌気されて軟調推移。一方で、医薬品のメルク(MRK)はC型肝炎治療薬の特許を巡る同業ギリアド・サイエンシズ(GILD)との裁判で請求内容が認められ、買われた。
セントルイス連銀総裁は経済やインフレ、失業率の見通し次第では4月の利上げを検討するべきとの認識を示した。
Horiko Capital Management LLC
■NY為替:ドル・円は112円39銭、米FRB高官が4月追加利上げの可能性に言及、ドル続伸
23日のニューヨーク外為市場でド ル・円は、112円91銭まで上昇後、112円34銭へ反落し、112円39銭で引けた。米国の2月新築住宅販売件数が予想を上回ったこと、米セントルイス連銀のブラード総裁も4月の利上げの可能性に言及したためドル買いに拍車がかかった。その後、株式相場、原油価格が下落幅を拡大したことで伸び悩んだ。
ユーロ・ドルは、1.1196ドルから1.1160ドルへ下落し1.1182ドルで引けた。ドイツの主要経済研究所が2016年の国内総生産(GDP)や消費者物価指数(CPI)見通しを引き下げたこと。また、欧州中央銀行(ECB)のラウテンシュレーガー専務理事の発言「いつでも金利を下げることが可能」でユーロ売りが強まった。ユーロ・円は、126円25銭から125円60銭へ下落した。ポンド・ドルは、1.4187ドルから1.4083ドルへ下落。英国のEU離脱を警戒したポンド売りが継続した。ドル・スイスは、0.9728フランへ下落後、0.9766フランへ反発した。
■NY原油:続落で39.79ドル、米国の原油在庫の大幅増加受けて売り強まる
NY原油は続落(NYMEX原油5月限終値:39.79↓1.66)。40.90ドルから39.75ドルまで下落した。前日の取引終了後に発表された全米石油協会(API)の週間統計で、国内全体の原油在庫が880万バレル増加したことを受けて、原油の売りが先行。
その後発表された米エネルギー情報局(EIA)の週報(週次石油在庫統計)でも、国内の原油在庫が予想を大きく上回る935万バレル増加だったことから、売りが一段と強まった。一方、オクラホマ州クッシングの原油在庫やガソリン在庫が減少、また、原油の国内生産量(日量)の減少を受けて、買い戻しも一時みられた。
■主要米国企業の終値
銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)
バンクオブアメリカ(BAC) 13.61ドル -0.155ドル(-1.13%)
モルガン・スタンレー(MS) 25.27ドル -0.570ドル(-2.21%)
ゴールドマン・サックス(GS)154.03ドル -0.170ドル(-0.11%)
インテル(INTC) 32.00ドル -0.320ドル(-0.99%)
アップル(AAPL) 106.13ドル -0.590ドル(-0.55%)
アルファベット(GOOG) 757.56ドル -2.490ドル(-0.33%)
フェイスブック(FB) 112.54ドル +0.290ドル(+0.26%)
キャタピラー(CAT) 73.71ドル -1.840ドル(-2.44%)
アルコア(AA) 9.33ドル -0.520ドル(-5.28%)
ウォルマート(WMT) 67.47ドル -0.400ドル(-0.59%)
スプリント(S) 3.15ドル -0.220ドル(-6.53%)
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