24日の米国市場ダイジェスト:ダウは13ドル高、原油相場の下げ止まりを好感
[16/03/25]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 市況・概況
■NY株式:ダウは13ドル高、原油相場の下げ止まりを好感
NYダウ ナスダック
終値 :17515.73 終値 :4773.50
前日比:+13.14 前日比:+4.64
始値 :17485.33 始値 :4743.36
高値 :17517.14 高値 :4773.51
安値 :17399.01 安値 :4734.77
24日の米国株式相場は上昇。ダウ平均は13.14ドル高の17515.73、ナスダックは4.64ポイント高の4773.50で取引を終了した。原油相場が続落し、アジア・欧州株が概ね全面安となった流れを受け、米国株にも売りが先行。2月耐久財受注が低調な内容となったほか、FRB高官が相次いで利上げに積極的な発言を行っていることも嫌気され、軟調推移となった。しかし、石油掘削装置(リグ)稼働数の減少が報じられると、原油価格の買い戻しに伴い、引けにかけて下げ幅を縮小した。セクター別では、電気通信サービスやエネルギーが上昇する一方で保険や銀行が下落した。
事務用品小売のステープルズ(SPLS)と同業オフィスデポ(ODP)は、両社の合併計画の阻止を求めているFTC(連邦取引委員会)の判断を連邦判事が批判したことが報じられ、ともに上昇。住宅建設のKBホーム(KBH)は、決算内容が好感され堅調推移。一方で、検索サイトのヤフー(YHOO)はアクティビスト(物言う投資家)のスターボード・バリューが、取締役全員の刷新を求める書簡を送付したことが明らかとなったが、小動きとなった。
25日(金)は聖金曜日(グッドフライデー)の祝日で米国株式相場は休場となるが、10-12月期GDP確報値の発表が予定されており、週明けの株式相場に影響を与えそうだ。
Horiko Capital Management LLC
■NY為替:ドル・円は112円88銭、低調な米耐久財受注を嫌気、ドル伸び悩む
24日のニューヨーク外為市場でドル・円は、112円37銭へ下落後、112円91銭まで上昇し112円88銭で引けた。米国の2月耐久財受注が落ち込み、1−3月期国内総生産(GDP)成長率見通しが引き下げられたため、ドル売りが一時強まった。その後、原油価格が回復し、米セントルイス連銀のブラード総裁が「次回の利上げがそう遠くない可能性」に言及。また、米ダラス連銀のカプラン総裁も「FRBは可能な限り速やかな金利正常化を望んでいる」とコメントしたため、米国債券利回りが上昇に転じドル買いが再燃した。
ユーロ・ドルは、1.1149ドルまで下落後、1.1186ドルへ反発し1.1176ドルで引けた。ユーロ・円は、125円39銭まで下落後、126円19銭へ上昇した。株式相場の回復に連れてリスク回避の動きが後退。ポンド・ドルは、1.4104ドルから1.4183ドルへ上昇。ドル・スイスは、0.9743フランへ下落後、0.9772フランまで上昇した。
■NY原油:続落で39.46ドル、米稼働中リグ再び減少で一時買い戻し強まる
NY原油は続落(NYMEX原油5月限終値:39.46↓0.33)。38.33ドルまで下落した後、いったん39.62ドルまで上昇した。米国内の原油在庫が大幅に増加したことや、米連邦準備理事会(FRB)の4月追加利上げ観測が浮上し、ドル高傾向になっていることを受けて、原油の売りが先行した。
その後、米ベーカー・ヒューズ社が国内の石油掘削装置(リグ)稼働数を発表。稼働中のリグ数が前週比15基減の372基となり、再び減少に転じたことから、原油の買い戻しが一時強まった。
■主要米国企業の終値
銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)
バンクオブアメリカ(BAC) 13.67ドル +0.050ドル(+0.37%)
モルガン・スタンレー(MS) 24.92ドル -0.350ドル(-1.39%)
ゴールドマン・サックス(GS)153.02ドル -1.060ドル(-0.69%)
インテル(INTC) 31.88ドル -0.120ドル(-0.38%)
アップル(AAPL) 105.67ドル -0.460ドル(-0.43%)
アルファベット(GOOG) 754.84ドル -2.720ドル(-0.36%)
フェイスブック(FB) 113.05ドル +0.510ドル(+0.45%)
キャタピラー(CAT) 75.25ドル +1.570ドル(+2.13%)
アルコア(AA) 9.57ドル +0.245ドル(+2.63%)
ウォルマート(WMT) 67.99ドル +0.530ドル(+0.79%)
スプリント(S) 3.27ドル +0.120ドル(+3.81%)
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