30日の米国市場ダイジェスト:ダウは83ドル高、ADP雇用統計を好感
[16/03/31]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 市況・概況
■NY株式:ダウは83ドル高、ADP雇用統計を好感
NYダウ ナスダック
終値 :17716.66 終値 :4869.29
前日比:+83.55 前日比:+22.67
始値 :17652.36 始値 :4875.46
高値 :17790.11 高値 :4899.14
安値 :17652.36 安値 :4859.35
30日の米国株式相場は上昇。ダウ平均は83.55ドル高の17716.66、ナスダックは22.67ポイント高の4869.29で取引を終了した。昨日のイエレン議長の発言を受けた利上げ観測の後退を受け、アジア・欧州株が概ね全面高となり、米国株にも買いが先行。3月ADP雇用統計が予想を上振れたことで1日の雇用統計にも強気の見方が広がっているものの、早期利上げの可能性は低いとの思惑から、終日堅調推移となった。セクター別では、消費者・サービスや保険が上昇する一方で不動産や公益事業が下落した。
ヨガウェアのルルレモン・アスレティカ(LULU)は決算内容が好感され、大幅上昇。複合企業のゼネラル・エレクトリック(GE)は傘下の資産運用部門を信託銀行のステート・ストリート(STT)と4.85億ドルで売却合意し、堅調推移。携帯端末のアップル(AAPL)は一部アナリストによる投資判断引き上げを受け、買われた。一方で、製薬のバリアント・ファーマシューティカルズ(VRX)は取引先銀行に融資条件の緩和を求めたことが明らかとなり、下落した。
大手行のウェルズ・ファーゴ(WFC)は著名投資家ウォーレン・バフェット氏率いる投資会社バークシャー・ハサウェイが同社株を10%保有していることが明らかとなり、上昇している。
Horiko Capital Management LLC
■NY為替:ドル・円は112円41銭、米ADP雇用統計が予想上回る、ドル下げ止まり
30日のニューヨーク外為市場でドル・円は、112円35銭から112円68銭まで上昇し112円41銭で引けた。米国3月ADP全米雇用報告が予想を上回り2ヶ月連続で20万人台となったため、ドル買いが再燃。しかし、イエレンFRB議長の追加利上げに慎重な姿勢を織り込むドル売りが継続し、上値も限定的となった。
ユーロ・ドルは、1.1302ドルから1.1365ドルへ上昇し1.1341ドルで引けた。欧米金利差の縮小で上昇も、ユーロ圏の3月景況感指数悪化を嫌ったユーロ売りに上昇は限定的となった。ユーロ・円は、127円31銭から127円82銭へ上昇。株高に連れたリスク選好の円売りが優勢となった。ポンド・ドルは、1.4459ドルへ上昇後、1.4361ドルへ下落。ドル・スイスは、0.9593フランへ下落後、0.9653フランへ上昇した。
■NY原油:反発で38.32ドル、ドル安、製油所需要の急増で一時買い強まる
NY原油は反発(NYMEX原油5月限終値:38.32↑0.04)。39.85ドルまで上昇した後、いったん38.14ドルまで下落した。前日の取引終了後発表の全米石油協会(API)の週間統計で原油在庫の伸びが予想を下回ったことや、ドル安傾向による割安感から、原油の買いが先行した。
30日発表の米エネルギー情報局(EIA)の週報(週次石油在庫統計)では、製油所稼働率が2%も上昇したことが注目され、買いが一段と強まった。しかし、その後は、株高、米国債利回り上昇でドルが下げ止ったことや、EIA週報で予想下振れも原油在庫増の継続に着目し、売りが優勢になったもよう。
■主要米国企業の終値
銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)
バンクオブアメリカ(BAC) 13.49ドル +0.07ドル(+0.52%)
モルガン・スタンレー(MS) 25.07ドル +0.30ドル(+1.21%)
ゴールドマン・サックス(GS)156.49ドル +1.36ドル(+0.88%)
インテル(INTC) 32.71ドル +0.33ドル(+1.02%)
アップル(AAPL) 109.56ドル +1.88ドル(+1.75%)
アルファベット(GOOG) 768.34ドル +2.45ドル(+0.32%)
フェイスブック(FB) 114.70ドル -1.44ドル(-1.24%)
キャタピラー(CAT) 76.51ドル +0.50ドル(+0.66%)
アルコア(AA) 9.69ドル -0.03ドル(-0.31%)
ウォルマート(WMT) 68.78ドル +0.75ドル(+1.10%)
スプリント(S) 3.45ドル +0.03ドル(+0.88%)
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