後場に注目すべき3つのポイント〜日銀の追加の金融緩和がコンセンサスに
[16/04/22]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 市況・概況
22日の後場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。
・日銀の追加の金融緩和がコンセンサスに
・ドル・円は109円45銭付近、ドルは値を戻す展開、日本株は下げ幅縮小
・保険業、不動産業が上昇率上位〜日銀追加緩和への期待〜
■日銀の追加の金融緩和がコンセンサスに
日経平均は小反落。16.26円安の17347.36円(出来高概算11億2000万株)で前場の取引を終えている。21日の米国市場は、NYダウが4日ぶりに反落した。原油相場が上げ一服となったほか、予想を下回る経済指標の発表が相次いだことが嫌気されている。この流れからシカゴ日経225先物清算値は大阪比175円安の17235円となっており、日経平均はこれにさや寄せする格好から始まった。
しかし、日銀の追加緩和策への期待が根強い中、押し目買い意欲は強い。寄り付き直後につけた17192.39円を安値にその後下げ幅を縮めると、前引け間際には一時17383.90円とプラス圏を回復する場面をみせている。東証1部の騰落銘柄は、値下がり数が1200を超えており、全体の6割を占めている。規模別指数では大型株指数のみがプラス。
セクターでは保険、不動産、銀行、証券、海運、鉱業が堅調。半面、その他製品、電力ガス、小売、化学、医薬品、食料品が冴えない。売買代金上位では、トヨタ自<7203>、ソフトバンクグ<9984>、メガバンク3行、ファーストリテ<9983>、サイバーエージ<4751>、アカツキ<3932>が堅調。一方で、三菱自<7211>、グリーンペプタイド<4594>、SOSEI<4565>、村田製<6981>、PD<4587>、モルフォ<3653>が下落。
日経平均は一時プラスに転じるなど、底堅さが意識される。もっとも、セクターでは保険、不動産、銀行、証券が上昇率上位に位置しており、来週27、28日に開催される日銀の金融政策決定会合での追加緩和策への期待の高さが窺える。熊本地震による経済への影響が警戒されており、追加緩和策がコンセンサスとなっている。
現状維持で失望される可能性があるものの、グローバルでの相対的な出遅れ感のほか、足元で海外勢の売買動向に変化がみられてきており、緩和メリット株への買戻しが強まりやすい需給状況であろう。
(株式部長 村瀬智一)
■ドル・円は109円45銭付近、ドルは値を戻す展開、日本株は下げ幅縮小
22日午前の東京外為市場で、ドル・円は値を戻す展開となった。日経平均株価の下げ
幅縮小に連動した相場展開。ドル・円は日経平均の安寄りなどで109円26銭まで下げたが、その後日経平均の下げ幅縮小を受けドルは値を戻している。日本株は一時プラス圏に浮上する場面もあり、株価反転への期待が再び広がっている。リスク回避的なドル売り・円買いは後退しつつある。
上海総合指数は不安定な値動きだが、ランチタイムの日経平均先物は値を上げる展開のため、日経平均が後場プラス圏推移となればドルは109円後半まで上昇しそうだ。
ここまでドル・円は109円27銭から109円49銭、ユーロ・ドルは1.1282ドルから1.1303ドル、ユーロ・円は123円41銭から123円66銭で推移した。
12時11分時点のドル・円は109円45銭、ユーロ・円は123円68銭、ポンド・円は157円07銭、豪ドル・円は84円88銭で推移している。
(為替・債券アナリスト 吉池威)
■後場のチェック銘柄
・日経平均構成銘柄の下落率トップは三菱自<7211>〜13.2%安〜
・日銀追加緩和への期待を背景に、保険業、不動産業が上昇率上位
・前日後場に急落したソフトバンクGは本日の上昇でほぼ下落前水準を回復
・コニカミノルタ<4902>、リコー<7752>など4社のレーティング格上げ
☆後場の注目スケジュール☆
<国内>
・13:30 2月第3次産業活動指数(前月比予想:-0.5%、1月:+1.5%)
<海外>
・特になし
<WA>
・日銀の追加の金融緩和がコンセンサスに
・ドル・円は109円45銭付近、ドルは値を戻す展開、日本株は下げ幅縮小
・保険業、不動産業が上昇率上位〜日銀追加緩和への期待〜
■日銀の追加の金融緩和がコンセンサスに
日経平均は小反落。16.26円安の17347.36円(出来高概算11億2000万株)で前場の取引を終えている。21日の米国市場は、NYダウが4日ぶりに反落した。原油相場が上げ一服となったほか、予想を下回る経済指標の発表が相次いだことが嫌気されている。この流れからシカゴ日経225先物清算値は大阪比175円安の17235円となっており、日経平均はこれにさや寄せする格好から始まった。
しかし、日銀の追加緩和策への期待が根強い中、押し目買い意欲は強い。寄り付き直後につけた17192.39円を安値にその後下げ幅を縮めると、前引け間際には一時17383.90円とプラス圏を回復する場面をみせている。東証1部の騰落銘柄は、値下がり数が1200を超えており、全体の6割を占めている。規模別指数では大型株指数のみがプラス。
セクターでは保険、不動産、銀行、証券、海運、鉱業が堅調。半面、その他製品、電力ガス、小売、化学、医薬品、食料品が冴えない。売買代金上位では、トヨタ自<7203>、ソフトバンクグ<9984>、メガバンク3行、ファーストリテ<9983>、サイバーエージ<4751>、アカツキ<3932>が堅調。一方で、三菱自<7211>、グリーンペプタイド<4594>、SOSEI<4565>、村田製<6981>、PD<4587>、モルフォ<3653>が下落。
日経平均は一時プラスに転じるなど、底堅さが意識される。もっとも、セクターでは保険、不動産、銀行、証券が上昇率上位に位置しており、来週27、28日に開催される日銀の金融政策決定会合での追加緩和策への期待の高さが窺える。熊本地震による経済への影響が警戒されており、追加緩和策がコンセンサスとなっている。
現状維持で失望される可能性があるものの、グローバルでの相対的な出遅れ感のほか、足元で海外勢の売買動向に変化がみられてきており、緩和メリット株への買戻しが強まりやすい需給状況であろう。
(株式部長 村瀬智一)
■ドル・円は109円45銭付近、ドルは値を戻す展開、日本株は下げ幅縮小
22日午前の東京外為市場で、ドル・円は値を戻す展開となった。日経平均株価の下げ
幅縮小に連動した相場展開。ドル・円は日経平均の安寄りなどで109円26銭まで下げたが、その後日経平均の下げ幅縮小を受けドルは値を戻している。日本株は一時プラス圏に浮上する場面もあり、株価反転への期待が再び広がっている。リスク回避的なドル売り・円買いは後退しつつある。
上海総合指数は不安定な値動きだが、ランチタイムの日経平均先物は値を上げる展開のため、日経平均が後場プラス圏推移となればドルは109円後半まで上昇しそうだ。
ここまでドル・円は109円27銭から109円49銭、ユーロ・ドルは1.1282ドルから1.1303ドル、ユーロ・円は123円41銭から123円66銭で推移した。
12時11分時点のドル・円は109円45銭、ユーロ・円は123円68銭、ポンド・円は157円07銭、豪ドル・円は84円88銭で推移している。
(為替・債券アナリスト 吉池威)
■後場のチェック銘柄
・日経平均構成銘柄の下落率トップは三菱自<7211>〜13.2%安〜
・日銀追加緩和への期待を背景に、保険業、不動産業が上昇率上位
・前日後場に急落したソフトバンクGは本日の上昇でほぼ下落前水準を回復
・コニカミノルタ<4902>、リコー<7752>など4社のレーティング格上げ
☆後場の注目スケジュール☆
<国内>
・13:30 2月第3次産業活動指数(前月比予想:-0.5%、1月:+1.5%)
<海外>
・特になし
<WA>