【今週の日経平均】4月18日〜22日:原油相場・日銀追加緩和期待の追い風
[16/04/23]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 市況・概況
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【日経平均は大幅続落、原油安・円高や熊本地震の懸念で一時600円近い下げ】18日(月)
■概況■ 16275.95、-572.08
18日(月)の日経平均は大幅続落。15日に閉会した20ヶ国・地域(G20)財務相・中央銀行総裁会議の共同声明については、足元の円高基調を修正するまでにはならないとの見方が多かった。また、産油国会合は増産凍結で合意できず、NY原油先物相場が時間外取引で急落した。原油安や円高懸念などが重しとなり、日経平均は326円安からスタートすると、朝方には一時下げ幅を600円近くに広げた。円高進行が一服するといったん下げ渋る場面も見られたが、週明けの米国市場の動向を見極めたいとするムードも強く、大引けにかけて再び弱含んだ。大引けの日経平均は前週末比572.08円安の16275.95円となった。東証1部の売買高は21億8206万株、売買代金は2兆1312億円だった。業種別では、保険業が6%近く下げたほか、海運業、その他金融業、輸送用機器が下落率上位だった。一方、建設業のみ小幅ながらプラスを確保した。
◆注目銘柄◆
熊本地震の影響により全国で段階的に生産停止すると発表したトヨタ自<7203>のほか、三菱UFJ<8306>、ソフトバンクグ<9984>、ファナック<6954>が4%超、ファーストリテ<9983>、村田製<6981>が5%超の下落となった。ソニー<6758>は熊本地震の影響に加え、米アップルがスマートフォン「iPhone」の減産継続との報道もマイナス視され6%を超える下げ。また、ゲンキー<2772>、アートネイチャ<7823>、ルネサス<6723>などが東証1部下落率上位となった。一方、若築建<1888>が商いを伴って30%を超える上昇となるなど、引き続き土木・建設関連の一角が買われた。また、若築建のほか、鋳鉄管<5612>、日コンクリ<5269>、日基礎<1914>などが東証1部上昇率上位となった。
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【日経平均は3日ぶり大幅反発、買い戻し優勢で一時600円を超える上昇】19日(火)
■概況■ 16874.44、+598.49
19日(火)の日経平均は3日ぶり大幅反発。18日の米国市場ではNYダウが約9ヶ月ぶりに18000ドルを回復した。原油安の影響は限定的で、堅調な企業決算が好感された。為替相場も朝方には1ドル=109円台まで円安方向に戻し、本日の日経平均はこうした流れを受けて306円高でスタートした。現物、先物ともに買い戻し優勢で、日経平均は寄り付き後も上げ幅を急拡大した。買い一巡後は16800円台でこう着感の強い展開となったが、一時上げ幅を600円超に広げ16900円台を回復する場面もあった。大引けの日経平均は前日比598.49円高の16874.44円となった。東証1部の売買高は20億9797万株、売買代金は2兆0863億円だった。業種別では、全33業種がプラスとなり、銀行業が6%近く上昇したほか、海運業、保険業、非鉄金属が上昇率上位だった。一方、建設業は相対的に小幅な上昇となった。
◆注目銘柄◆
三菱UFJ<8306>、三井住友<8316>、みずほ<8411>といったメガバンク株が6%前後上昇したほか、ソニー<6758>、ファーストリテ<9983>、PD<4587>も6%超の上昇となった。マツダ<7261>は7%高、TDK<6762>は8%高と上げが目立った。その他売買代金上位もトヨタ自<7203>、ソフトバンクグ<9984>、小野薬<4528>、ファナック<6954>など全般上昇。また、Br.HD<1726>、CEHD<4320>、日本通信<9424>などが東証1部上昇率上位となった。一方、アウトソシング<2427>が7%超下落したほか、前日上昇の目立った若築建<1888>、ライト工<1926>、西部電工<1937>、日コンクリ<5269>が急反落して東証1部下落率上位となった。
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【日経平均は続伸、原油相場の下落を受け伸び悩む】20日(水)
■概況■ 16906.54、+32.10
20日(水)の日経平均は続伸。19日の米国株式市場は高安まちまちだったが、シカゴ日経225先物清算値は17025円となった。為替相場も寄り付き時点で109.20円付近と落ち着いた動きを見せていたことから、日経平均は179円高で17000円台を回復してスタートした。寄り付き直後には17100円に迫る場面もあったが、買いが続かず伸び悩んだ。クウェートでのストライキが終了して米原油先物相場が時間外取引で下落したことや、上海総合指数が一時4%安まで下げ幅を広げたことを受けて、日経平均は一時マイナスに転じる場面があった。大引けの日経平均は前日比32.10円高の16906.54円となった。東証1部の売買高は20億8836万株、売買代金は2兆2393億円だった。業種別では、石油・石炭製品、鉱業、その他金融業が上昇率上位だった。一方、ゴム製品、空運業、輸送用機器が下落率上位だった。
◆注目銘柄◆
ソニー<6758>が4%近く上昇したほか、村田製<6981>、日本電産<6594>など電子部品関連も上げが目立った。農機・建設機械で在庫半減を目指すと伝わったクボタ<6326>は4%超の上昇に。また、提携や新サービス開始を発表したさくら<3778>が商いを伴って20%を超える上昇となり、イソライト<5358>、NEXYZ.<4346>などとともに東証1部上昇率上位となった。一方、19日買われたPD<4587>が反落。また、車両燃費試験での不正行為について会見すると伝わった三菱自<7211>が一時ストップ安まで売られ、鋳鉄管<5612>、東京ドーム<9681>などとともに東証1部下落率上位となった。
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【日経平均は大幅に3日続伸、原油相場上昇で17300円台回復、ソフトバンクは切り返す】21日(木)
■概況■ 17363.62、+457.08
21日(木)の日経平均は大幅に3日続伸。20日の米国市場では、米国の生産量減少や産油国の増産凍結への期待再燃で原油相場が上昇し、NYダウは42ドル高となった。為替相場も1ドル=109円台後半まで円安に振れ、日経平均はこうした流れから280円高で17100円台に乗せてスタートした。寄り付き後も上げ幅を広げ、前場はおおむね17200円台で推移した。上海総合指数がプラスに転じたことや原油先物相場が時間外取引で上昇したことが材料視され、後場の日経平均は一段高となり、一時17381.70円(前日比475.16円高)まで上昇した。大引けの日経平均は前日比457.08円高の17363.62円となった。東証1部の売買高は22億8362万株、売買代金は2兆4742億円だった。業種別では、全33業種がプラスとなり、鉱業が5%を超える上昇となったほか、不動産業、海運業、非鉄金属が上昇率上位だった。一方、空運業は相対的に小幅な上昇にとどまった。
◆注目銘柄◆
トヨタ自<7203>が3%を超える上昇となったほか、ソフトバンクグ<9984>は後場に一時急落する場面があったものの、その後再びプラスに切り返した。ファーストリテ<9983>が5%近い上昇で指数をけん引。富士重<7270>は5%高、業績観測の伝わった富士フイルム<4901>は6%高と上げが目立った。また、MDM<7600>、テクノスJPN<3666>、竹内製作所<6432>などが東証1部上昇率上位となった。一方、売買代金上位ではさくら<3778>が逆行安。前日決算発表した安川電<6506>は4%超の下落に。また、燃費不正問題を受けて三菱自<7211>がストップ安比例配分となり、明電舎<6508>、エンプラス<6961>などとともに東証1部下落率上位となった。
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【日経平均は大幅に4日続伸、日銀追加緩和への期待で切り返す】22日(金)
■概況■ 17572.49、+208.87
22日(金)の日経平均は大幅に4日続伸。21日の米国市場では、原油相場が上げ一服となったほか、市場予想を下回る経済指標が相次いだことが嫌気され、NYダウは113ドル安となった。為替相場もやや円高方向に振れ、日経平均は利益確定売りが先行して143円安でスタートした。ただ、押し目を狙う動きに加え、来週開催される日本銀行・金融政策決定会合での追加金融緩和への期待もあり、寄り付き後は下げ渋る展開となった。後場に入ると、日銀が金融機関への貸し出しにもマイナス金利の適用を検討すると伝わり、日経平均は急速に切り返した。大引けの日経平均は前日比208.87円高の17572.49円となった。東証1部の売買高は30億1111万株、売買代金は2兆7889億円だった。業種別では、銀行業が5%近く上昇したほか、証券、海運業、不動産業が上昇率上位だった。一方、電気・ガス業、その他製品、小売業が下落率上位だった。
◆注目銘柄◆
三菱UFJ<8306>が6%超、三井住友<8316>やみずほ<8411>が4%超の上昇とメガバンク株が買われた。ソフトバンクグ<9984>やファーストリテ<9983>が3%超の上昇で指数をけん引した。前日決算発表したサイバーエージ<4751>は5%高に。また、T&Gニーズ<4331>、HUG<3676>、スターティア<3393>などが東証1部上昇率上位となった。一方、ソニーは一時4%安まで売られたが下げ渋った。また、燃費不正問題を受けて前日はストップ安比例配分となった三菱自<7211>が大幅続落し、Br.HD<1726>、ファンコミ<2461>などとともに東証1部下落率上位となった。
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