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後場に注目すべき3つのポイント〜日銀会合の失望も織り込んだ格好

注目トピックス 市況・概況
26日の後場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。

・日銀会合の失望も織り込んだ格好
・ドル・円は110円91銭付近、ドル弱含み、日本株安受け111円割れ
・ソフトバンク、オービックなど4社の目標株価変更


■日銀会合の失望も織り込んだ格好

日経平均は続落。219.86円安の17219.44円(出来高概算10億7000万株)で前場の取引を終えた。FOMCや日銀会合を控えてポジション調整の動きも意識されるほか、本格化する決算を受けて、様子見ムードも強まりやすく。原油相場の下落のほか、円相場が1ドル111円を割り込んできていることも、利益確定に向かわせているようである。

日経平均は前場半ばに17400円を回復する場面もみられた。しかし、円相場が円高に振れて推移しており、手控えムードの中でインデックスに絡んだ商いによって下げ幅を拡大させている。東証1部の騰落銘柄は、値下がり数が1600を超えており、全体の8割を占めている。セクターでは33業種すべてが下げており、海運、銀行、鉄鋼、証券、保険、ガラス土石、不動産、鉱業、その他金融の弱さが目立つ。

日銀の追加緩和への見方が優勢ではあるが、先週末に過剰に反応した反動が見られている。様子見姿勢の中で押し目買いも入りづらく、指値状況の薄い中をインデックスに絡んだ商いによって下げ幅を拡大させているようである。FOMC、日銀会合の結果を見極めたいほか、決算発表が本格化することもあり、物色の流れとしてはテーマ株などの循環物色にとどまりそうである。

日経平均は下げ幅拡大で5日線を割り込んできている。ボリンジャーバンドでは+1σと+2σとのレンジの下限での推移。価格帯別出来高では商いが積み上がっている16900-17100円レベルに接近してきている。レンジ上限レベルでの底堅さがみられるかが注目されるところ。同水準で踏ん張りがみられれば、上は商いの薄いところでもあり、戻りも早そうだ。高値から500円程度の調整であり、日銀会合の失望も織り込んだ格好である。


(株式部長 村瀬智一)



■ドル・円は110円91銭付近、ドル弱含み、日本株安受け111円割れ

26日午前の東京外為市場で、ドル・円は弱含み、111円を割り込んだ。日経平均株価
の軟調地合いを受けた値動き。

ドル・円は朝方111円30銭を付けた後は売り基調となった。いったん値を戻したもの
の、日経平均株価が昼にかけて一段安となったことで円買いが進み、ドル・円は一時
110円87銭まで値を下げた。前日海外市場では111円を割り込むケースがみられたが、いずれも110円80銭台で跳ね返されている。足元では上海総合指数が不安定な値動きだが、ランチタイムの日経平均先物は下げ渋っているため、ドルは現時点で大きく下げる展開は想定しにくい。

逆に、下値の堅さが確認されれば、目先は底堅く推移する可能性はあろう。

ここまでドル・円は110円87銭から111円30銭、ユーロ・ドルは1.1264ドルから1.1276
ドル、ユーロ・円は125円01銭から125円40銭で推移した。

12時15分時点のドル・円は110円91銭、ユーロ・円は125円01銭、ポンド・円は160円82銭、豪ドル・円は85円58銭で推移している。

(為替・債券アナリスト 吉池威)


■後場のチェック銘柄

・ソフトバンク、オービックなど4社の目標株価変更
・全33業種がマイナスの中、食料品などのディフェンシブセクターが小幅な下げでとどまる
・買い戻しの動きが優勢だった海運業や鉄鋼といった景気敏感株の下げが目立つ

☆後場の注目スケジュール☆

<国内>
・特になし


<海外>
・特になし



<WA>

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