後場に注目すべき3つのポイント〜日銀会合での失望も織り込んでいる状況
[16/04/27]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 市況・概況
27日の後場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。
・日銀会合での失望も織り込んでいる状況
・ドル・円は111円07銭付近、ドル下げ渋り、日本株安も押し目買い
・ファナック、信越化学など11社の目標株価変更
■日銀会合での失望も織り込んでいる状況
日経平均は続落。100.27円安の17253.01円(出来高概算9億5000万株)で前場の取引を終えた。シカゴ日経225先物清算値が大阪比185円高の17485円となり、これにさや寄せする格好から買い先行。ただし、米FOMCや日銀会合を控えるなか、米アップルの時間外の下落などが重しとなり、日経平均は寄り付き直後につけた17417.54円を高値に、その後は下げに転じている。前引けにかけては円相場がやや円高に振れて推移していることもあり、前日の安値水準まで下げ幅を拡大させている。
セクターでは水産農林、鉱業、食料品、石油石炭、ガラス土石、ゴム製品、建設が小じっかり。半面、電気機器、医薬品、空運、陸運、輸送用機器、鉄鋼、銀行、不動産が冴えない。東証1部の騰落銘柄は、値下がり数が1100を超えており、全体の6割を占めている。規模別指数では大型、中型、小型株指数いずれも下げているが、大型株指数の弱さが目立つ。
米FOMCや日銀会合を控えていることもあり、積極的な参加者は限られている。そのため、指値状況の薄いところをインデックスに絡んだ商いに振らされているとみられる。また、電気機器については米アップルの影響とみられるが、先週の日銀の追加緩和期待への過剰反応に対するポジション調整が続いている状況であり、トレンドは出難いだろう。
日銀会合でハシゴを外される可能性があるものの、日経平均は既に高値から500円程度の調整を経ており、失望を織り込んでいる状況。価格帯別出来高の商いが積み上がっている16900-17100円レベルを上回って推移しており、同水準が支持線として意識される。物色は昨日下げのきつかったマザーズ銘柄での短期的な自律反発を意識。SOSEI<4565>辺りを睨みながらの展開に。
(株式部長 村瀬智一)
■ドル・円は111円07銭付近、ドル下げ渋り、日本株安も押し目買い
27日午前の東京外為市場で、ドル・円は下げ渋る展開となった。日経平均株価は弱含んでいるが、ドルの押し目買い意欲が観測されている。日経平均株価の軟調地合いを受けリスク回避的な円買いが続き、ドル・円は一時111円11銭まで値を下げた。ただ、111円付近にはドルの押し目買い意欲が観測されており、ドルは足元で下げ渋る動きをみせている。
ランチタイムの日経平均先物は下げ止まっているほか上海総合指数はプラス圏に切り返しており、ドルは午後の取引で下値の堅い展開となる可能性はあろう。
ここまではドル・円は111円11銭から111円36銭、ユーロ・ドルは1.1294ドルから1.1309ドル、ユーロ・円はもみあい、125円61銭から125円84銭で推移。
12時25分時点のドル・円は111円07銭、ユーロ・円は125円55銭、ポンド・円は161円95銭、豪ドル・円は84円87銭で推移している。
(為替・債券アナリスト 吉池威)
■後場のチェック銘柄
・キヤノンは5.8%安で日経平均構成銘柄の下落率トップ
・ファナック<6954>、信越化学<4063>など11社の目標株価変更
・経営統合を発表したコカ・コーラE<2580>とコカウエスト<2579>が急伸
・ターンブル豪首相「(次期潜水艦でフランスと共同開発)国内で生産することが重要」
☆後場の注目スケジュール☆
<国内>
・日銀金融政策決定会合(28日まで)
・13:30 2月全産業活動指数(前年比予想:-1.3%、1月:+2.0%)
<海外>
・15:00 独・5月GFK消費者信頼感指数(予想:9.4、4月:9.4)
<WA>
・日銀会合での失望も織り込んでいる状況
・ドル・円は111円07銭付近、ドル下げ渋り、日本株安も押し目買い
・ファナック、信越化学など11社の目標株価変更
■日銀会合での失望も織り込んでいる状況
日経平均は続落。100.27円安の17253.01円(出来高概算9億5000万株)で前場の取引を終えた。シカゴ日経225先物清算値が大阪比185円高の17485円となり、これにさや寄せする格好から買い先行。ただし、米FOMCや日銀会合を控えるなか、米アップルの時間外の下落などが重しとなり、日経平均は寄り付き直後につけた17417.54円を高値に、その後は下げに転じている。前引けにかけては円相場がやや円高に振れて推移していることもあり、前日の安値水準まで下げ幅を拡大させている。
セクターでは水産農林、鉱業、食料品、石油石炭、ガラス土石、ゴム製品、建設が小じっかり。半面、電気機器、医薬品、空運、陸運、輸送用機器、鉄鋼、銀行、不動産が冴えない。東証1部の騰落銘柄は、値下がり数が1100を超えており、全体の6割を占めている。規模別指数では大型、中型、小型株指数いずれも下げているが、大型株指数の弱さが目立つ。
米FOMCや日銀会合を控えていることもあり、積極的な参加者は限られている。そのため、指値状況の薄いところをインデックスに絡んだ商いに振らされているとみられる。また、電気機器については米アップルの影響とみられるが、先週の日銀の追加緩和期待への過剰反応に対するポジション調整が続いている状況であり、トレンドは出難いだろう。
日銀会合でハシゴを外される可能性があるものの、日経平均は既に高値から500円程度の調整を経ており、失望を織り込んでいる状況。価格帯別出来高の商いが積み上がっている16900-17100円レベルを上回って推移しており、同水準が支持線として意識される。物色は昨日下げのきつかったマザーズ銘柄での短期的な自律反発を意識。SOSEI<4565>辺りを睨みながらの展開に。
(株式部長 村瀬智一)
■ドル・円は111円07銭付近、ドル下げ渋り、日本株安も押し目買い
27日午前の東京外為市場で、ドル・円は下げ渋る展開となった。日経平均株価は弱含んでいるが、ドルの押し目買い意欲が観測されている。日経平均株価の軟調地合いを受けリスク回避的な円買いが続き、ドル・円は一時111円11銭まで値を下げた。ただ、111円付近にはドルの押し目買い意欲が観測されており、ドルは足元で下げ渋る動きをみせている。
ランチタイムの日経平均先物は下げ止まっているほか上海総合指数はプラス圏に切り返しており、ドルは午後の取引で下値の堅い展開となる可能性はあろう。
ここまではドル・円は111円11銭から111円36銭、ユーロ・ドルは1.1294ドルから1.1309ドル、ユーロ・円はもみあい、125円61銭から125円84銭で推移。
12時25分時点のドル・円は111円07銭、ユーロ・円は125円55銭、ポンド・円は161円95銭、豪ドル・円は84円87銭で推移している。
(為替・債券アナリスト 吉池威)
■後場のチェック銘柄
・キヤノンは5.8%安で日経平均構成銘柄の下落率トップ
・ファナック<6954>、信越化学<4063>など11社の目標株価変更
・経営統合を発表したコカ・コーラE<2580>とコカウエスト<2579>が急伸
・ターンブル豪首相「(次期潜水艦でフランスと共同開発)国内で生産することが重要」
☆後場の注目スケジュール☆
<国内>
・日銀金融政策決定会合(28日まで)
・13:30 2月全産業活動指数(前年比予想:-1.3%、1月:+2.0%)
<海外>
・15:00 独・5月GFK消費者信頼感指数(予想:9.4、4月:9.4)
<WA>