28日の米国市場ダイジェスト:ダウは210ドル安、米国景気に不安広がる
[16/04/29]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 市況・概況
■NY株式:ダウは210ドル安、米国景気に不安広がる
NYダウ ナスダック
終値 :17830.76 終値 :4805.29
前日比:-210.79 前日比:-57.85
始値 :18023.88 始値 :4857.60
高値 :18035.73 高値 :4889.16
安値 :17796.55 安値 :4796.32
28日の米国株式相場は下落。ダウ平均は210.79ドル安の17830.76、ナスダックは57.85ポイント安の4805.29で取引を終了した。日銀が追加緩和を見送ったことでアジア・欧州株が軟調となり、米国株にも売りが先行。1-3月期GDP速報値が予想を下振れたことで米景気の先行き懸念が強まったことも株価の上値を抑え、引けにかけて下げ幅を拡大した。セクター別では、商業・専門サービスや家庭用品・パーソナル用品が上昇する一方でテクノロジー・ハード・機器や半導体・半導体製造装置が下落した。
携帯端末のアップル(AAPL)は著名投資家カール・アイカーン氏が保有株を全て売却したことが明らかとなり下落。医薬品のアボット・ラボラトリーズ(ABT)は医療機器のセント・ジュード・メディカル(STJ)との買収合意を発表したものの、軟調推移。ケーブルテレビのコムキャスト(CMCSA)は映画制作会社ドリームワークス・アニメーション(DWA)の買収を発表し、売られた。一方で、ソーシャル・ネットワークのフェイスブック(FB)や自動車大手のフォード(F)は決算内容が好感され、上昇した。
ネット小売のアマゾン(AMZN)はは、マーケット終了後に1-3月期決算を発表、一株利益、売上高ともに予想を上振れた。時間外取引で上昇して推移している。
Horiko Capital Management LLC
■NY為替:ドル・円は108円12銭、米Q1GDPは予想下回りドル続落
28日のニューヨーク外為市場でドル・円は、108円73銭まで上昇後、107円87銭へ反落し108円12銭で引けた。予想を下回った米国の国内総生産(GDP)に失望したドル売り、日本銀行の追加緩和見送りや株安を嫌った円の買い戻しが継続した。
ユーロ・ドルは、1.1310ドルまで下落後、1.1362ドルへ反発し1.1353ドルで引けた。ドイツの消費者物価指数の低下を受けてユーロ売りが強まったが、予想を下回った米国1-3月期GDP速報値を受けた債券利回り低下に伴うドル売りが優勢となった。ユーロ・円は、123円22銭から122円52銭へ下落した。ポンド・ドルは、1.4541ドルから1.4623ドルまで上昇。ドル・スイスは、0.9699フランへ上昇後、0.9657フランへ反落した。
■NY原油:続伸で46.03ドル、ドル安による割安感から買い優勢に
NY原油は続伸(NYMEX原油6月限終値:46.03↑0.70)。45.14ドルから46.14ドルまで上昇した。日銀金融政策決定会合で追加緩和が見送られ、ドル・円で円高(ドル安)が急速に進行したことをきっかけに、割安感による原油の買いが優勢になった。
米国の1-3月期GDP速報値の予想以上の減速や、ギリシャ支援協議に対する楽観的な見通し(ギリシャ中銀総裁「数日以内に債権団と合意可能」)などから、ユーロ・ドルも堅調推移となり、原油の買い継続につながったもよう。
■主要米国企業の終値
銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)
バンクオブアメリカ(BAC) 14.80ドル -0.220ドル(-1.46%)
モルガン・スタンレー(MS) 27.24ドル -0.290ドル(-1.05%)
ゴールドマン・サックス(GS)164.29ドル -2.730ドル(-1.63%)
インテル(INTC) 31.11ドル -0.640ドル(-2.02%)
アップル(AAPL) 94.83ドル -2.990ドル(-3.06%)
アルファベット(GOOG) 705.06ドル -16.40ドル(-2.27%)
フェイスブック(FB) 116.73ドル +7.840ドル(+7.20%)
キャタピラー(CAT) 77.76ドル -0.920ドル(-1.17%)
アルコア(AA) 11.14ドル -0.170ドル(-1.50%)
ウォルマート(WMT) 68.92ドル -0.510ドル(-0.73%)
スプリント(S) 3.59ドル -0.095ドル(-2.58%)
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