後場に注目すべき3つのポイント〜絶好の売り仕掛けタイミング、踏ん張れればショートカバーへ
[16/05/19]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 市況・概況
19日の後場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。
・絶好の売り仕掛けタイミング、踏ん張れればショートカバーへ
・ドル・円は110円06銭付近、ドル反落、日本株安受け一時110円割れ
・値上がり寄与トップはスズキ〜過度な反応であったとの見方強まる
■絶好の売り仕掛けタイミング、踏ん張れればショートカバーへ
日経平均は小幅に下落。8.02円安の16636.67円(出来高概算10億4000万株)で前場の取引を終えている。米FOMC議事録の内容から来月の会合で追加の利上げを行う可能性が意識され、円相場が約3週間ぶりに1ドル110円台に乗せたことが材料視され、日経平均は16800円を回復して始まった。
その後16841.04円まで上げ幅を広げる場面もみられたが、心理的な抵抗として意識される5月SQ値にあと一歩届かず、その後は上げ幅を縮めている。次第に上値の重さが意識されるなか、原油相場が時間外で弱い動きをみせているほか、円相場も1ドル109円台後半と円安が一服するなか、日経平均は前引けにかけて下げに転じている。
セクターでは保険、証券、その他製品、精密機器、銀行、ゴム製品がしっかり。半面、鉱業、石油石炭、鉄鋼、非鉄金属などが冴えない。東証1部の騰落銘柄は、若干値下がり数が上回っている。規模別指数では小幅ながら、小型株指数のみがプラス圏での推移。
日経平均は16800円を回復して始まったが、SQ値にあと一歩届かず、上値の重さに嫌気される格好となっている。また、原油先物相場が時間外で弱含みに推移していることから、資源関連を中心に利益確定の売りが優勢となっているようである。16800円処は価格帯出来高の膨らんでいるところであり、戻り売り圧力の強さは想定されていたことであるが、SQ値に届かなかったことから、先物市場では絶好の売り仕掛けのタイミングとなった面もあろう。
一方で、根強い政策期待の中、25日線レベルでの底堅さが意識される可能性はある。前引けの水準での踏ん張りがみられれば、その後は売り方の買戻しによる切り返しもみられそうである。また、中小型株については、そーせい<4565>がプラス圏で推移している。短期資金が中心ではあるが、プラス圏をキープするようだと、新興市場を取り巻く過度な需給悪化への警戒は和らぐことになろう。
(株式部長 村瀬智一)
■ドル・円は110円06銭付近、ドル反落、日本株安受け一時110円割れ
19日午前の東京外為市場で、ドル・円は反落した。日経平均株価の下落を受け、ドルは一時110円を割り込んだ。
ドル・円は、米連邦公開市場委員会(FOMC)議事録を受けた6月利上げ観測を背景に110円台を回復。ただ、日経平均が徐々に上げ幅を縮小し、引け間際にマイナス圏に転落したことが嫌気され、リスク選好的なドル買いは後退。ドル・円は一時110円を割り込んだ。
ただ、110円台前半で顧客筋などのドル売りが観測されているものの、ランチタイムの日経平均先物が下げ渋っているほか上海総合指数はプラス圏に切り返しており、ドルは110円付近での推移が続くかもしれない。
ここまでドル・円は109円93銭から110円27銭、ユーロ・ドルは1.1215ドルから1.1229ドル、ユーロ・円はもみあい、123円40銭から123円77銭で推移。
12時20分時点のドル・円は110円06銭、ユーロ・円は123円54銭、ポンド・円は160円45銭、豪ドル・円は79円42銭で推移している。
(為替・債券アナリスト 吉池威)
■後場のチェック銘柄
・前場は、値上がり89銘柄、値下がり131銘柄、変わらず5銘柄
・KDDI<9433>は携帯電話大手3社への追加値下げ要請に関する報道から3日続落
・国際帝石<1605>で5.5%安〜NY原油先物の反落に連れ安
・値上がり寄与トップはスズキ<7269>〜過度な反応であったとの見方強まる
・日製鋼は一時464円まで上昇し年初来高値更新
☆後場の注目スケジュール☆
<国内>
・13:30 3月全産業活動指数(前月比予想:+0.7%、2月:-1.2%)
<海外>
・特になし
<WA>
・絶好の売り仕掛けタイミング、踏ん張れればショートカバーへ
・ドル・円は110円06銭付近、ドル反落、日本株安受け一時110円割れ
・値上がり寄与トップはスズキ〜過度な反応であったとの見方強まる
■絶好の売り仕掛けタイミング、踏ん張れればショートカバーへ
日経平均は小幅に下落。8.02円安の16636.67円(出来高概算10億4000万株)で前場の取引を終えている。米FOMC議事録の内容から来月の会合で追加の利上げを行う可能性が意識され、円相場が約3週間ぶりに1ドル110円台に乗せたことが材料視され、日経平均は16800円を回復して始まった。
その後16841.04円まで上げ幅を広げる場面もみられたが、心理的な抵抗として意識される5月SQ値にあと一歩届かず、その後は上げ幅を縮めている。次第に上値の重さが意識されるなか、原油相場が時間外で弱い動きをみせているほか、円相場も1ドル109円台後半と円安が一服するなか、日経平均は前引けにかけて下げに転じている。
セクターでは保険、証券、その他製品、精密機器、銀行、ゴム製品がしっかり。半面、鉱業、石油石炭、鉄鋼、非鉄金属などが冴えない。東証1部の騰落銘柄は、若干値下がり数が上回っている。規模別指数では小幅ながら、小型株指数のみがプラス圏での推移。
日経平均は16800円を回復して始まったが、SQ値にあと一歩届かず、上値の重さに嫌気される格好となっている。また、原油先物相場が時間外で弱含みに推移していることから、資源関連を中心に利益確定の売りが優勢となっているようである。16800円処は価格帯出来高の膨らんでいるところであり、戻り売り圧力の強さは想定されていたことであるが、SQ値に届かなかったことから、先物市場では絶好の売り仕掛けのタイミングとなった面もあろう。
一方で、根強い政策期待の中、25日線レベルでの底堅さが意識される可能性はある。前引けの水準での踏ん張りがみられれば、その後は売り方の買戻しによる切り返しもみられそうである。また、中小型株については、そーせい<4565>がプラス圏で推移している。短期資金が中心ではあるが、プラス圏をキープするようだと、新興市場を取り巻く過度な需給悪化への警戒は和らぐことになろう。
(株式部長 村瀬智一)
■ドル・円は110円06銭付近、ドル反落、日本株安受け一時110円割れ
19日午前の東京外為市場で、ドル・円は反落した。日経平均株価の下落を受け、ドルは一時110円を割り込んだ。
ドル・円は、米連邦公開市場委員会(FOMC)議事録を受けた6月利上げ観測を背景に110円台を回復。ただ、日経平均が徐々に上げ幅を縮小し、引け間際にマイナス圏に転落したことが嫌気され、リスク選好的なドル買いは後退。ドル・円は一時110円を割り込んだ。
ただ、110円台前半で顧客筋などのドル売りが観測されているものの、ランチタイムの日経平均先物が下げ渋っているほか上海総合指数はプラス圏に切り返しており、ドルは110円付近での推移が続くかもしれない。
ここまでドル・円は109円93銭から110円27銭、ユーロ・ドルは1.1215ドルから1.1229ドル、ユーロ・円はもみあい、123円40銭から123円77銭で推移。
12時20分時点のドル・円は110円06銭、ユーロ・円は123円54銭、ポンド・円は160円45銭、豪ドル・円は79円42銭で推移している。
(為替・債券アナリスト 吉池威)
■後場のチェック銘柄
・前場は、値上がり89銘柄、値下がり131銘柄、変わらず5銘柄
・KDDI<9433>は携帯電話大手3社への追加値下げ要請に関する報道から3日続落
・国際帝石<1605>で5.5%安〜NY原油先物の反落に連れ安
・値上がり寄与トップはスズキ<7269>〜過度な反応であったとの見方強まる
・日製鋼は一時464円まで上昇し年初来高値更新
☆後場の注目スケジュール☆
<国内>
・13:30 3月全産業活動指数(前月比予想:+0.7%、2月:-1.2%)
<海外>
・特になし
<WA>