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前場に注目すべき3つのポイント〜ショートカバーを誘う流れを見極め

注目トピックス 市況・概況
26日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。

■株式見通し:ショートカバーを誘う流れを見極め
■外資系証券の注文動向:差し引き90万株の売り越し
■前場の注目材料:ビットコインなど規制する法律の改正案が25日成立



■ ショートカバーを誘う流れを見極め

26日の日本株市場は堅調な展開が期待される。25日の米国市場ではNYダウが145ドル高と続伸した。複数の連銀総裁が追加利上げに積極的な姿勢を示しているほか、前日の好調な住宅関連指標を受けて米景気に楽観的な見方が広がっていることから銀行株に買いが広がり、終日堅調推移となった。

米利上げ観測に対して市場反応が変わってきており、センチメントの改善が窺える。この流れによりシカゴ日経225先物清算値は大阪比160円高の16930円となり、日経平均はこれにさや寄せする格好から買いが先行しよう。

日経平均は価格帯別出来高で商いが積み上がっていた16800-17100円レベルの抵抗を捉えてくることになる。同時に5月SQ値をクリアしてくることにより、こちらもセンチメント改善につながろう。商いが膨れない状況が続いているが、抵抗帯突破によって先物主導によるショートカバーを誘う流れも意識されてきそうである。

主要7カ国(G7)伊勢志摩サミットがきょう開幕する。前日にはビットコインなど規制する法律の改正案が成立したが、政策期待などが引き続き高まりやすいと考えられる。もっともサミットを見極めたいとする模様眺めムードも強まりやすいだろう。ギャップ・アップ後にこう着感が強まる状況ともなれば、戻り待ちの売り圧力が警戒されてくる可能性もある。

また、昨日はソニー<6758>が商いを伴って急伸した。業績見通しの発表がアク抜けにつながった格好だが、物色意欲の強さが窺える。一方で、ソフトバンクグ<9984>がADRで2%超下げており、これが日経平均の重しとなる可能性もあり、注視する必要があろう。


(株式部長・アナリスト 村瀬智一)


■外資系証券の注文動向:差し引き90万株の売り越し

朝の外資系証券5社経由の注文状況は、売り1000万株、買い910万株、差し引き90万株の売り越しとの観測。なお、直近5日分の注文動向は以下の通り。


5月19日(木):410万株の買い越し
5月20日(金):80万株の買い越し
5月23日(月):350万株の売り越し
5月24日(火):360万株の買い越し
5月25日(水):350万株の売り越し


■前場の注目材料

・NYダウは上昇(17851.51、+145.46)・NY原油(49.56、+0.94)
・ビットコインなど規制する法律の改正案が25日成立
・トランプ氏の支持率がクリントン氏を上回る
・ソフトバンクグ、ADRで2%超下落
・米SEC、アリババを会計慣行で調査
・クレジットカード端末、ICチップ対応義務化へ
・G7伊勢志摩サミット きょう開幕



☆前場のイベントスケジュール

<国内>
・G7伊勢志摩サミット初日(世界経済、貿易、政治外交)


<海外>
・10:30 豪・1-3月期民間設備投資(前期比予想:-3.5%、10-12月期:+0.8%)
・ブラジル休場



<WA>

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